わくわく感のあるオフィスに--。六興電気東北支店(小野寧親執行役員支店長)は、同支店事務所内をリニューアルした。社員が働きやすく、訪問客に「いつも何か新しいことをしている」と感じてもらうのが狙い。ドアを開けると、電気工事会社とは思えない“しゃれた”空間が広がっている。
仙台市青葉区本町のオフィスビル6階にある事務所は、2011年3月に発生した東日本大震災で大きく揺れた。幸い、けが人は出なかったものの、机や収納キャビネットなどが破損し、壁にもすきま風が通るほどのクラックができた。入居から20年の時がたち、経年劣化も進んでいた。
震災から5年が経過したことを契機に「若者が働きたいと思えるような職場環境づくりをしよう」(小野支店長)とリニューアルを決断。コンセプトは「キラキラ感、わくわく感のあるオフィス」(同)だった。
最も力を入れたのが玄関周辺。白壁にはプロジェクターで同社が工事に携わった作品が映し出されている。オレンジ色のソファセットが置かれたミーティングルームのラックには、バスケットボールが飾られ、さらに頭上に目を向けるとシーリング(天井)ファンが回っている。
また、執務空間は清潔感のある白を基調とした机やキャビネットに買い換えたほか、OAフロア改装、間仕切りなども新たに施した。
長江洋一社長がモットーに掲げる「変わり続けるDNA」を具現化した空間だ。担い手の確保・育成が大きな課題となっているだけに、こうした魅力あるオフィス空間づくりもその1つになるのではないか。
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