2016/12/03

【G空間EXPO2016】測量・空間情報のグローバル化時代 自ら発信、世界で貢献できる分野を


 「G空間EXPO2016」が24-26日の3日間、東京都江東区の日本科学未来館で開かれた。イベントの1つとして日本測量協会(矢口彰会長)、全国測量設計業協会連合会(野瀬操会長)、日本測量機器工業会(平野聡会長)、日本測量調査技術協会(岡部篤行会長)の測量関係4団体は、地理空間情報フォーラム2016を開いた。講演やシンポジウムを通じて、G空間社会を支える測量・地理空間情報への理解を深めたほか、最先端の技術やサービスを紹介した。写真はオープニングのテープカット

 G空間EXPOは、地理空間情報高度活用社会(G空間社会)の実現に向けて、広く一般の人々への普及とG空間関連産業の発展を目的に産学官が連携し、毎年開いており、今回で4回目の開催となる。
 初日の24日には、主催4団体の統一企画として「真田丸と大阪の陣-絵図・地図・航空写真から城を復元する」(千田嘉博奈良大教授)と、「i-Constructionについて-建設現場の生産性向上」(五道仁実国土交通省官房技術審議官)の2つの講演を開いた。

千田嘉博教授は真田丸をテーマに講話

 NHKの大河ドラマになっている真田丸をテーマに講話した千田教授は、真田丸について北側に幅200mを超える自然の谷があったため「大阪城内からの援護射撃を受けられない孤立した立地にあった。そうなると、従来の『馬出し』と理解してきたイメージは成立しない。1つの独立した城で、従来の評価とまったく違う読み解きができる」との解釈を示した。
 一方、メインステージプログラムでは、国際航業の呉文繍(ウー・ウェンショウ)会長と東大空間情報科学研究センターの柴崎亮介教授が、「空間情報のグローバル化時代を迎え、飛躍するエンジニアになる!」をテーマに対談した。

対談する呉氏(右)と柴崎亮介教授

 呉会長は「日本をもっと良くしていくためには、内弁慶になってはいけない。世界のことを知らなければ、自分の国、企業、産業を良くできない。世界を知らなければ、自分の良いところも悪いところも分からない」と強調した。その上で、世界に出て行くことは、ビジネスで戦うことだけではないとし「日本は提供することが多いと同時に、世界から学ぶこともたくさんある」と述べた。世界に対する貢献の観点では「われわれの業界、仕事を積極的に自分から発信していくことが重要だ」と指摘、学会と企業が一緒になってGIS(地理情報システム)の分野で事例をアピールすることにより「貢献できる分野が見えてくる」と力を込めた。

展示会には子どもから大人まで大勢の人が訪れにぎわいを見せた

 25日には、日本測量協会主催のシンポジウム「地上レーザスキャナーの新たな活用― i-Construction+公共測量」、全測連主催の「知っ得!測量時事情報セミナー『この5年間の自然災害の記録』」を開いた。
 また、期間中、さまざまな体験イベントのほか、44者が出展した展示会などが開かれ、子どもから大人まで多数の人たちが訪れ、盛況のうちに幕を閉じた。
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