香川県が進める「香東川総合開発事業椛川ダム本体建設工事」の初打設式が2日、高松市の現地で開かれた。施工は大成建設・飛島建設・村上組JVが担当している。県内屈指の大型プロジェクトは、コンクリート打設の開始により工事は1つの節目を迎え、関係者一同、決意を新たにした。
式典はJVが主催、関係者約20人が参加した神事では、香川県高松土木事務所の西川英吉所長、同事務所椛川ダム建設事務所の小西敏夫所長、大成建設四国支店の深澤裕紀土木部長がそれぞれ玉ぐしをささげた。
打設現場に場所を移し、開かれた初打設式には50人が参加、西川所長が「予備調査から25年が経過し、節目を迎えることができた。県民の大きな期待を背負ったビッグプロジェクトであり、無事故で工事を進め、早期に完成させてほしい」とあいさつした。
同JVの浜田和則作業所長らによるお神酒撒きに続き、小西所長が、コンクリートバケット開放スイッチを押し、打設を開始した。参加者は万歳三唱を行った後、打設現場で記念撮影を行い喜びを分かち合った。
コンクリートバケット開放スイッチを押す小西敏夫所長 |
椛川ダムは香川県の中央部を南北に流れる香東川の支流・椛川に新設する多目的ダム。洪水調節や流水の正常な機能維持、水道用水の確保、異常渇水時などに緊急水補給が可能となる。
形式は重力式コンクリートダムで、堤高約88.5m、堤頂長約265.5m、堤体積約43万5000m3、総貯水量約1056万m3。工期は2020年9月30日まで。工事場所は同市塩江町安原上東。
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