2016/12/24

【ベントレー】日本の活用事例紹介セミナー 英国カンファレンス参加の嘉納教授が発表


 ベントレーシステムズは、東京都港区の六本木グランドタワーで2016Bentleyセミナー東京アジェンダを開き、日本での活用事例を紹介した。特別講演には11月に英国で開いた「ザ・イヤー・イン・インフラストラクチャー2016カンファレンス」に参加した早大の嘉納成男教授が「点群データに基づく工事進捗の自動識別に関する研究」をテーマに発表し、日本の建設現場で活用したリアリティーモデリングの技術を説明した=写真。

 同研究では現場のタワークレーンから撮影し、工事着手時点と終了時の写真画像と点群データを比較してプレキャスト(PCa)部材の出来形を判定するとともに、3次元CADモデルと照合して部材を特定した。嘉納教授は、今後はUAV(無人航空機)からの撮影が重要になるとした上で、精度を高めることで「工事進捗の自動識別と工事監理の合理化が期待できる」とした。
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