日本建築家協会東北支部(JIA東北、鈴木弘二支部長)が、建築に関するさまざまなプログラムを実施するアーキテクツウィーク2016が7日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークでスタートした。キックオフイベントとして同支部宮城地域会(安達揚一地域会長)が7日に開いた賃貸マンションリノベーション設計競技公開審査・表彰式では、1次審査を通過した学生部門8作品、39歳以下限定の一般部門11作品の中から学生部門が宮城学院女子大の小野翠花さんと五十嵐愛美さん、打矢陽さん、内海遥さん、阿部夏季さんのグループによる「変化する家~あなたにあった暮らし」、一般部門は構建築設計事務所の永野ますみさんの「Open Door」をそれぞれ最優秀提案者に選定した。写真は受賞者と審査員たち
コンペの冒頭、あいさつに立った鈴木支部長は「今後、空き家・空き地コンペの開催を計画しており、今回はその前哨戦となる。自分の作品をうまく説明し、入賞を目指して頑張ってほしい」と参加者を激励した。
公開審査は、委員長を務める安達地域会長を始め、マンションオーナーの都澤篤志氏とJIA関東甲信越支部の長井淳一氏の3人が担当。1次審査通過者が模型やスライドを使用し、設計趣旨などについて熱心に説明した。
プレゼンテーション後の審査では、審査員が「若い皆さんが自らの暮らしについてよく考えられていた」「いままでにない多様な空間を提案していた」などとコメントし、最優秀を始めとする学生と一般両部門計6作品を入賞作品に選定した。
受賞者は、16年度中に最優秀作品を中心に実施設計に向けて、マンションオーナーと協議を進めていく予定だ。学生部門の入選作は、会員が設計をサポートする。
コンペの対象は、仙台市泉区にある築26年が経過したRC造6階建てマンションで住戸タイプは3タイプ。1タイプ当たりの工事費は約500万円(税別)を想定している。
9日には、建築家・森みわ氏(キーアーキテクツ代表取締役)による『JIABOOKMiyagi vol・3建築家のしごと』発行記念講演や東北支部と同支部建築デザイン教育部会(櫻井一弥部会長)が主催する建築学生テクニカルセミナーなどが行われる。
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