2015/09/02

【公開プレゼン】高野山金剛峯寺で学生WS 最優秀に近藤洋輔さん(静岡文化芸術大大学院)

NPO法人のアートアンドアーキテクトフェスタ(AAF)は8月30日、開創1200年を迎えた高野山金剛峯寺(和歌山県高野町)を舞台にした建築学生ワークショップの公開プレゼンテーションを開いた=写真。最優秀賞には近藤洋輔さん(静岡文化芸術大大学院修士2年)が代表を務める6班の「高野山のエッセンスの発現」が輝いた。優秀賞は4班の「うつし絵」、特別賞は1班の「壇上伽藍という『非日常』に『日常』を挿入する」がそれぞれ選ばれた。

 このワークショップには全国の大学生ら44人が参加した。「高野山の自然環境をサスティナブルなものにするモニュメント」をテーマに8斑に分かれて設計し、8月25日からは現地合宿も行って、原寸模型を制作した。

最優秀に輝いた6班
最優秀賞の6班のメンバーは近藤さんのほか、小野田良平さん(芝浦工大4年)、田中麻美子さん(奈良女子大4年)、佐野杏理さん(武蔵野美術大2年)、富山祐暉さん(大阪工業技術専門学校2年)、長谷川峻さん(京都大1年)。
 「高野山のエッセンスの発現」の対象敷地は金剛峯寺内にある六角経蔵付近。高さ170mm、横幅1800mmの板4枚を組み合わせた木枠を斜めに積み重ねている。思想、地形、構造の視点から高野山を「アンバランスに感じるが、実際は融合してバランスがとれている」と考え、作品に反映した。

最優秀賞「高野山のエッセンス」の実物大模型(左奥は六角経蔵)
素材には地場材「高野六木」を使用。角度によって変わる見え方は高野山の多様性を表現している。
 近藤さんは「苦労が絶えなかったが、すばらしい賞をいただき報われた。貴重な機会を与えてくれたAAFに感謝している」と喜びを表した。
 審査員を務めた本多友常摂南大教授・和歌山大名誉教授は「厳しいスケジュールで設計変更するなど、大変だったと思うが、いい経験になったのではないか。このひと夏の体験をこれからも大切にしてほしい」と声を掛けた。
 審査員は次のとおり(敬称略)。
 ▽遠藤秀平(神戸大大学院教授)▽長田直之(奈良女子大准教授)▽藤木庸介(滋賀県立大准教授)▽本多友常(摂南大教授、和歌山大名誉教授)▽横山俊祐(大阪市立大大学院教授)▽芦澤竜一(芦澤竜一建築設計事務所)▽幸家大郎(幸家大郎建築研究所)▽西沢立衛(西沢立衛建築設計事務所)▽平沼孝啓(平沼孝啓建築研究所)▽吉村靖孝(吉村靖孝建築設計事務所)▽腰原幹雄(東大生産技術研究所教授)▽佐藤淳(東大准教授)▽陶器浩一(滋賀県立大教授)▽森本一彦(高野山大准教授)▽江村哲哉(アラップ)▽小野田一之(旭ビルウォール常務取締役)。
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