2016/08/17

【2016夏休み特集】来年のご参考に…建築・建設・土木のイベント記事ご紹介![4]

■エアコン実機を分解して学習! ダイキン「空気と水の体験教室」@フーハ東京
 東京空調衛生工業会(是常博会長)は7月30日、東京都新宿区にあるダイキンのソリューションプラザ「フーハ東京」で、夏休み期間中の子ども向けイベント『空気と水の体験教室』を開いた。

 自由研究などに役立ててもらおうと毎年開催している体験教室には、小学生24人とその保護者が参加。熱は、暖かいところから冷たいところに移動するという基本性質を始め、空調の仕組みなどをクイズ形式で学んだ。
 子どもたちはエアコンの実機を分解し、ファンや熱交換器といった部品の働きも学習したほか、体感型ショールームで3D映像などを楽しんだ。

■夏のヒミツ探検ツアーで「逃げ込める街」や制震のしくみ学ぶ 森ビルのヒルズ街育


 森ビルの親子で街づくりを学ぶ「ヒルズ街育(まちいく)プロジェクト」夏のヒミツ探検ツアーが7月28日、開幕した。東京都港区の六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズで、8月27日まで全6種類44回のツアーを実施し、小学生の親子を中心に約1200人以上が参加する。
 初日の7月28日、六本木ヒルズで行われた「安全と安心のヒミツ探検ツアー」では午前の部に10組27人が参加し、「逃げ込める街」を実現している安全・安心の取り組みを学んだ。
 参加者は1000分の1サイズの東京の都市模型を見学した後、森ビルが目指す街づくりのレクチャーを受けた。ワークショップでは、専用キット「紙ぶるる」を使って、建物の高さによって揺れ方が違うことや、「筋交い」の効果を体感した。
 最後に制振装置、防災センター、備蓄倉庫と普段は見ることができないヒルズの裏側を探検した。森タワーにはオイルダンパーなど548個の制振装置が導入されていることが紹介された。
 参加した子どもたちからは「森ビルがいろいろな方法で、街の安全を考えていてすごい」「防災センターの方々が、ぼくたちのことを見守ってくれて、とてもかっこいい」「倉庫で食べ物が5年間持つことにびっくりした」などの声が寄せられた。
 その他のプログラムは次のとおり。
▽六本木ヒルズのヒミツ探検ダイジェストツアー=2-13日
▽街づくりのヒミツ探検ツアー=18、19日
▽水のヒミツ探検ツアー=22、23日
▽アートと文化のヒミツ探検ツアー=24、25日
▽虎ノ門ヒルズで考える“東京の未来”ツアー=26、27日

■自由研究大作戦in仙台@宮建協ブース 現場・測量・コンクリ体験が大人気!


 宮城県建設業協会は7月29、30の両日、仙台市宮城野区の夢メッセみやぎで開かれた、小学生と保護者を対象とする学習・体験イベント「夏休み2016宿題・自由研究大作戦in仙台」に出展した。2日間の来訪者は子どもだけで約2000人に上り、建設産業界における将来的な人材確保に期待を抱かせるイベントとなった。
 同イベントは夏休み中、小学生たちを悩ませる宿題や自由研究に役立つ学習・体験プログラムを親子が一緒に学び、体験することで、夏休みを楽しく過ごしてもらおうと、日本能率協会主催で、東京などで行われていた。仙台での開催は初めて。
 同協会が出展したのは、屋内のブースで行われた▽建設現場を体験してみよう▽コンクリートでペーパーウエートをつくろう▽測量機器で宝探しをしよう--の3つのプログラムと、屋外での建設機械試乗体験。

大人気のラジコンコーナーは長蛇の列

 いずれのプログラムも大人気で、同協会のブースを取り囲むように人垣が出来ていたが、中でも子どもたちの人気を集めたのは、ラジコンのダンプカーを操作し、模型の都市の中を走らせる「建設現場を体験してみよう!」。ICT(情報通信技術)活用がクローズアップされている中、遠隔操作の感覚をラジコンカーで疑似体験することで、建設業に親しみながら、子どもたちに工事施工の新たな可能性と魅力を実感してもらうことが狙いという。
 また、コンクリートを使ったオリジナルのペーパーウエートづくりや測量機器による宝探しなど、他の屋内イベントとともに、屋外でのミニショベル試乗も多くの子どもたちが並んで順番を待つなど大盛況だった。

■自由研究大作戦in仙台@東北地整東北技術事務所 工作やクイズが盛りだくさん!

盛り上がる東北地方整備局東北技術事務所のブース

 東北地方整備局東北技術事務所も出展し、工作やクイズなどの要素を取り入れた親しみやすいプログラムで人気を博した。
 同事務所は、泥水が透明な水に変化する過程の水質や、土石流発生の仕組みなどをわかりやすく説明したほか、ペーパークラフトによる緊急車両やヘリコプターの作成、住む町のハザードマップ作成、関連したクイズなど、盛り沢山のイベントを展開し、多くの親子連れが楽しみながら防災などの知識を学んでいた。
 また、屋外に配置した道路パトロールカーや対策本部車などの車両も、乗車する子どもたちでにぎわった。

■タイル張りを体験!高知医療C新がんCで親子見学会 日建連四国支部


 日本建設業連合会四国支部(風間優支部長)は7月29日、恒例の「親子現場見学会」を開いた。インフラ整備や建設業への理解を深めるため、毎年夏休みに実施している人気イベントで、小学生とその保護者約80人が参加した。今回は、高知市内で清水建設・轟組JVが施工する高知医療センター新がんセンター建築主体工事の現場を訪問、熱心に見学した。

参加者による記念撮影

 見学に先立ち、同支部広報委員会の新立正浩委員長は「建設業は皆さんの生活になくてはならない産業。以前は3Kと言われたが、今は新しい技術を開発したり、快適な職場づくりに努めている。皆さんに建設業で働いて頂ければうれしいです」とあいさつした。続いて、2斑に分かれ、同JVの大塚喜行工事長の案内により、作業環境に配慮した現場を熱心に見学したほか、職人に指導を受けながら、単管の固定やタイル張りなどの作業を体験、大喜びの様子だった。見学した子どもたちは「工事はどれくらいの時間がかかるのですか」などの質問を行い、現場関係者が丁寧に答えた。
 同工事の発注者は、高知県・高知市病院企業団。規模はSRC造4階建て延べ3614㎡。設計は佐藤総合計画が担当した。工期は12月15日まで。工事場所は高知市池2125-1。

■「地下空間こども博士」24人が誕生! 東西線南砂町駅工事現場見学 土木学会


 土木学会の地下空間研究委員会は7月30日、東西線南砂町駅改良土木工事(東京都江東区)で夏休み親子現場見学会を開いた。見学会は地下工事への理解促進などを目的に毎年開催。現場見学後に実施するクイズに回答すると、「地下空間こども博士」の認定証が授与される。今回の見学会には小学生と保護者計44人が参加し、新たに24人のこども博士が誕生した。
 見学会の冒頭、同委員会の酒井喜市郎幹事長は、「日本の将来を担う小学生に、地下をもっと知ってもらいたいという思いで見学会を企画した。立派なこども博士になってほしい」とあいさつした。
 東京地下鉄発注の同工事は、既存駅に沿うように長さ約430mを3工区に分けて開削工法によって掘削し、ホームと線路を増設して2面3線化する。始端部工区は熊谷組、中央部工区は大成建設・竹中土木JV、終端部工区は大林組・前田建設・西武建設JVが施工を担当している。
 現場では土留めと地盤改良が進められており、今回は地下に入らずに地上から各工程を見学した=写真。現場見学後には、工事内容などを紹介するインフォメーションセンター「メトロ・スナチカ」を視察し、地下鉄シミュレーターなどを楽しんだ。

■3DCADは楽しいよ! 油圧ショベル開発エンジニアを体験 キャタピラージャパンのリコチャレ


 キャタピラージャパンは、女性社員の積極採用や魅力的な職場環境づくりに注力している。8月3日には、日本経済団体連合会が内閣府と連携して進めている「夏のリコチャレ(理工チャレンジ)」の一環として明石事業所(兵庫県明石市)で女子中高生を対象にエンジニア1日体験を実施=写真。中高校生13人が参加し、工場見学や油圧ショベル試乗、女子社員とのランチセッションのほか、スキャニングした同社製品の部品のモデルデータを操作し、バーチャル・リアリティーで投影体験するなど、油圧ショベルの開発に携わるエンジニアの仕事を体感した。「実際に働くイメージをもってもらうことで、いかに将来の人生設計の指針の選択肢ににしてもらえるか」(同社)が狙い。
 講師を務めたキャタピラージャパン油圧ショベル開発本部の井上智美さんは、参加型のクイズなどを通じて笑いを誘いながら分かりやすく説明。「アイデアを実際に形に落とし込める3DCADの楽しさを、ぜひ体感してほしい」と話した。
 また同社は、2015年に明石事業所に国内の事業所で初めて従業員向けの事業内保育園を設置。現状では同社の女性従業員は約10%で、このうち管理職に就いている女性は1%未満にとどまっているが、「(職場の敷地内に保育園があることで)優秀な女性を引き留めるだけでなく、仕事と育児の両立を図りたい社員がキャリアを積みながら活躍できる柔軟で魅力的な職場環境づくり」(同社)を目指す。
 事業内保育園ではウェブカメラを通じて保護者が子供の様子をスマートフォンを通じて確認し、育児時間を使って様子を見に来れるシステムや、見送り後に身支度をしながら子供の様子を見守れるペアレンツルームなど安心・安全を追求した設備を導入するだけでなく、体操や英会話などの充実したカリキュラムを取り入れ、少人数ならではのきめ細かい保育を展開している。

■建機に試乗し安威川ダム建設工事を体感! けんせつ小町活躍現場@大阪・茨木市

ショベルカーの試乗

 日本建設業連合会(中村満義会長)は4日、大阪府茨木市で進められている安威川ダム建設工事(施工=大林組・前田建設・奥村組・日本国土開発JV)の現場で「けんせつ小町活躍現場見学会」を開いた。小中学生24人とその家族ら計41人が参加した。
 見学に先立ち、日建連の剣持幹丸広報部担当部長は「けんせつ小町のお姉さんが働く現場を実際に見てもらい、建設業を将来の選択肢の1つにしてもらえればと昨年から見学会を開いている。けがのない楽しい見学会にしましょう」と述べた。
 続いて、羽田武司安威川ダムJV工事事務所所長が「この業界に興味を持ってもらえたら、将来、思い切って飛び込んできてほしい」とあいさつした。

大林組のけんせつ小町

 現場で働く西田理佐さん(大林組)から工事内容について説明を受けたあと、現場見学がスタート。バックホウとダンプトラックに試乗したほか、測量用のドローンで記念撮影した。
 工事の概要は堤高76.5m、堤頂長337.5m、堤体積222.5万m3のロックフィルダム。設計はニュージェックが担当した。事業主体は大阪府。工期は2020年7月9日まで。進捗率は約30%で、現在は堤体の掘削と盛立基盤の整正を行っている。
 建設地は茨木市大字生保地内ほか。

■汚濁防止枠付土砂送泥船「てんゆう」にも乗ったよ! けんせつ小町活躍現場@東京湾


 日本建設業連合会(中村満義会長)は10日、けんせつ小町活躍現場見学会を開いた。今回の見学会は「東京湾クルーズ・海の建設現場見学」として企画。五洋建設のけんせつ小町7人が中心となってガイドし、参加者は船上から東京湾内で進むさまざまな工事を見学した。同社が施工する「平成28年度新海面処分場しゅんせつ土砂仮置・送泥(埋立)工事(その1)」(東京都江東区)の見学では、汚濁防止枠付土砂送泥船「てんゆう」に乗船し、土砂受け入れ作業など海洋土木工事のスケール感を味わった。
 見学会には小中学生14人と保護者の計26人が参加し、2班に分かれて約1時間のクルーズを楽しんだ。江東区にある五洋建設の有明工事事務所から出航し、東京湾内で建設が進む新海面処分場などを見学した。
 船上では、五洋建設の高徳類さんと田中晴子さんが参加者に湾内で進む工事の概要や工法などを丁寧に説明した。途中で乗船した「てんゆう」では、同社の結城愛実さんが船の仕組みや浚渫工事の概要などを解説。土砂受け入れ作業を目の当たりにした参加者からは驚きの声が上がった。
 海上での見学終了後、参加者は有明工事事務所内に設置した体験コーナーで、セメント工作や測量体験などを楽しんだ。閉会あいさつでは、五洋建設の中澤貴志執行役員安全品質環境本部長が「きょうの見学会をきっかけに、建設業がいろいろなことをやっていることを理解してもらえればと思っている。将来、この中から五洋建設に入社する人が出てくれればうれしい」と“未来の小町”誕生に期待を込めた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿