2016/08/08

【建設業振興基金】資格取得の先進事例も 全国工業高校工高の取組み事例集を発刊


 建設業振興基金は、『建設系学科を設置する工業高等学校における取組事例集』を策定した=写真。ことし3月に全国406校の工業高校(建築系239校、土木系167校、回答は202校)に対して実施した、建設業への就職支援や在学中の資格取得支援について調査した結果を載せている。また、調査を通じて特に2級学科試験の資格取得に力を入れている10工高の教師に対するインタビューを収録。各工高の具体的な取り組みを紹介している。

 工高への調査結果は6月に公表した内容を載せた。インタビューしたのは、▽北海道札幌工高▽仙台市立仙台工高▽栃木県立宇都宮工高▽群馬県立前橋工高▽徳島県立徳島科学技術高校▽高知県立高知工高▽大分県立大分工高▽大分県立鶴崎工高▽長崎県立大村工高▽長崎県立長崎工高--の10校。
 特徴的な取り組みとして、在校生の保護者を対象とした現場見学会の実施 (札幌工高)、スマートフォンを使い自習できるよう独自に過去問題集を作成(仙台工高)、学科試験対策を2カ月半の期間で集中指導 (宇都宮工高)、資格対策は2年生からの授業と朝補修を有効活用(大村工高)などがある。
 事例集は全国の工高、都道府県建設業協会、自治体などに配布し、建設業担い手確保の取り組みの参考にしてもらう。基金ではこうした調査を数年単位で定期的に実施していくことを検討している。


 建設系の工業高校生が在学中に取得できる資格をPRするためのポスターを作成した。広報戦略の一環で全国の工高に配布し、掲示してもらうことで担い手確保につなげていく。
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