土木学会関東支部(笠井哲郎支部長)は27日、埼玉県戸田市の荒川調節池・彩湖で第22回コンクリートカヌー大会を開いた。土木を学ぶ全国の高校、高等専門学校、大学の計31校38チームが参加した。参加者は雨の中、自ら製作した手作りカヌーでレースを展開し、技術やスピードを競った。その結果、秋田県立大曲工業高の「躍進II(Majestic RK-VII)」が総合点100点(プレゼン審査50点と競漕点50点)満点で、9年ぶりに総合優勝した。
大曲工業高はデザイン賞も受賞、さらに今回から新設したカヌーガール賞にも輝き、3冠を達成した。競漕の決勝では2位だった山形工業高と4秒差の2分03秒で勝利した。
決勝のレースを担当した後衛の進藤森彦さんは、「スタッフや先生のおかげで久しぶりに優勝することができたのでうれしい」と笑顔で語った。前衛を担当した柴咲海大さんは、「山形の大会では4位だったが、昨年の先輩方から来年は優勝を頼むと言われていたので、うれしい」と話した。顧問の山崎昇教諭は「9年ぶりに優勝できてうれしい。今回直線だけ、折り返しがないこともいい結果につながったのだと思う」とレース展開を振り返った。
決勝で競い合う大曲工校(中央) |
競漕部門は大学・高専が横浜国立大が1位となった。技術賞は大学・高専が宇都宮大、高校は富山県立桜井高。敢闘賞(日刊建設通信新聞社賞)は首都大学東京、セメント賞は栃木県立真岡工業高が受賞した。
日刊建設通信新聞社など建設専門紙4社が協賛した。
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