建機レンタルのカナモトで、初の女性営業職となった。さらに営業する内容は、国土交通省が推進するi-Construction(アイ・コンストラクション)の軸となる情報化施工だ。
「高校時代から数学が好きでしたが、テレビで個人宅を改築する番組を見たり、ダムを見に行ったりしているうちに、建設業に興味を持った」。大学は、札幌の大学の法学部だが、就職は建設業一本に絞った。
ことし4月に入社、研修期間を経て情報化施工を専門に担当するチームへと配属となった。既に車両系の特別教育、ローラー、高所作業車、低圧電気などの資格を取得済みで現在、3次元データ作成やトータルステーション、GNSS(全地球測位航法衛星システム)など情報化施工の要素技術を懸命に学んでいる。
「カナモトの女性営業第1号という立場は、自分が失敗すれば、後輩として入社する女性たちにも迷惑をかけるということ。自分が後進に道をつくるつもりで頑張りたい」と覚悟を決めている。
6月から、日本道路建設業協会が組織している「なでしこエンジニアの会」にも入会した。同会は、建機レンタルや道路会社などに在籍する女性技術者が集まって、情報化施工の普及に向けた活動を展開している。
「ほかの会社の先輩女性を見ていると、データ作成から建機の設定までできる人も多いので、早くそうなりたい」と考えている。
学生時代は女子ラグビーを続けていた、というバリバリの体育会系体質。覚えることは多いが、「座っているよりも、早く現場に出たい」と意気込みが伝わってきた。
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