2016/08/04

【竹中工務店】空間デザイン「ソトコミ」でオフィスの生産性向上! OBPで実証実験


 竹中工務店は、大阪ビジネスパーク地区(OBP、大阪市中央区)で実施した「新たなワークスタイルを促す空間デザイン」の実証実験結果をまとめた。オフィスワーカーの生産性向上に加え、建物のイメージアップやエネルギー削減といった効果が確認できたとしている。写真は分散型コミュニティスペースの屋外

 実験対象は、OBPにあるテナントビル「クリスタルタワー」。同社独自の屋外スペース利用促進プロセス「ソトコミ」をベースに(1)省エネルギーで運用される分散型コミュニティスペース(2)ワーカーの移動を促す誘導システム(3)パーソナル環境制御システム――の3つの技術を導入した。
 分散型では屋内外の空きスペースを使ってコミュニティスペースを構築。利用者アンケートの結果、約7割がビルのイメージや満足度が向上したと答え「オフィスビルの価値向上に寄与する可能性がある」としている。コミュニティスペースなどにセンサーを設置、スマートフォンと連動し利用状況が確認できる誘導システムの技術については、アンケートで約7割が利用を促す効果があると回答。パーソナル環境についても自席からコミュニティスペースに移動した際のエネルギー効果を算出すると45.3%削減できたとしている。

分散型コミュニティスペースの屋内

 また知的生産性に関する実験(生産力テスト)で、会議室よりもコミュニティスペースでの成績が高くなる傾向を確認した。コミュニティスペース利用者に対するアンケートでも効果を実感するという回答が50%以上得られるなど、知的生産性の向上効果が期待できると結論づけた。
 実証実験は同社を含むOBPの開発協議会(大阪ビジネスパーク協議会)が中心となり、13年度から進めてきた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【復興特別版】名取市に2000本のひまわり苗を植樹 西松建設らの「ひまわりプロジェクト」 西松建設などが取り組む震災復興・環境緑化支援事業「ひまわりプロジェクト」が13日、宮城県名取市の美田園駅前にある美田園花の広場で開かれた=写真。5回目となる今回は同社社員を始め、ボランティア、地元住民ら約250人が参加した。首都圏の学校などで育てた約2000本のひまわりの苗を植樹し、地域との交流を深めた。  主催者を代表してあいさつした近藤晴貞西松建設社長は「回を重ねるごとに参加者が増えており、継続は力なりを実感している。“名取は元気だ”と… Read More
  • 【孝和建商】車いすバスケチーム「千葉ホークス」のスポンサーに! 床メンテもサポート 床・壁専門工事業の孝和建商(千葉市中央区、小黒剛社長)は16日、車いすバスケットボールのクラブチーム「千葉ホークス」とスポンサー契約を結んだ。バレーボールクラブチームの「千葉ゼルバ」に続いて、2件目のスポーツ活動支援となる。今回もスポンサー支援だけでなく、「フローリング・コンディショニング・アドバイザー」として同チームが利用する体育館のフローリングの状態をチェックして、使用状況などを聞き取りながら最適なメンテナンスを処方する。写真は千葉ホー… Read More
  • 【深谷組】野球部が“人財”を獲得し、地域を巻き込む 一般社員への相乗効果も 深谷組(さいたま市見沼区、深谷和宏社長)の硬式野球部は、発足1年目で挑んだ都市対抗野球で2次予選(南関東大会)の突破はかなわなかったものの、本業優先の企業チームとして、今後の飛躍へ大きな一歩を踏み出した。深谷社長は「選手は入社1年目で合格点を付けられる。仕事(現場)ではスポーツマンらしい気持ちの良いあいさつや振る舞いなどで、一般で入社した社員と良い意味での相乗効果も生まれており、いいスタートが切れた」と手応えを語る。都市対抗野球への参戦で、… Read More
  • 【働きかた】地域限定社員制度あればこそ「妥協許さぬ」仕事両立 東鉄工業積算部・岡部美幸さん 約8年間、八王子支店で契約社員として働いていたが、東鉄工業が4月から創設した地域限定社員制度にトライして社員に。CADオペレーターとして主に仮設計画図の作成を担当するほか、積算、現場支援もこなしている。  学校卒業後、クリニックで事務をしていたが、一念発起してCADスクールに通い、「ものづくりに携わりたい」という幼少のころからの念願を叶えた。「正社員として働きたいという気持ちはあった」ものの、育児を考えると転勤を伴う社員になることには二の… Read More
  • 【矢島鉄筋工業】結束船担ぎ走! 玉入れならぬドーナツ入れ! 恒例の大運動会開催 矢島鉄筋工業(本社・東京都墨田区、矢島孝夫社長)は、東京都墨田区の区立第四吾嬬小学校で恒例となった運動会を開いた=写真。今回で16回を数える運動会には社員、協力会、取引先などから奥さんや子どもたちを含め約300人が参加した。  開会式で矢島社長は「奥さんや子どもとともに競技に参加して、家族サービスの機会としてもらうとともに、けがのないように楽しんでほしい」と話した。 年齢別70m走やリレー、二人三脚、綱引き、障害物競走などのほか、結束船担ぎ… Read More

0 コメント :

コメントを投稿