古郡建設(本社・埼玉県深谷市、古郡栄一社長)は6日、県立熊谷工業高校建築科2年生32人を対象に、熊谷市で施工中の「大麻生ゴルフ場クラブハウスほか改築工事(建築)」の現場見学会を開いた。来年の就職活動に合わせ、現場だけでなく現場監督の仕事内容も紹介した。生徒らは内装工事中の建物内に入り、雰囲気やスケールを体感した。随行した同高の竹田基教諭は「(同社の取り組みを)就職に役立ててほしい」と生徒らに期待を込めた。男子生徒の1人は「高校を卒業したら、建設業界に就職したい。実際に働いている人と話せてよかった」と就職に向けて先を見据えた。
冒頭、同社建築部の須永裕氏は完成パースを示し、工事概要などを説明した。現場監督の1日の作業の流れに沿って仕事内容を紹介した。
この後、内装作業などが進む1階部分などを見学した。生徒から「今まで作った建物の中で一番自慢できる建物はあるか」との質問に対し、須永氏は「すべて自慢できるので一番はない」と述べた上で、印象に残っている過去の工事を振り返り、職人をまとめる立場にある現場監督という仕事のだいご味を伝えた。
竹田教諭は「今回は製図授業の時間を使って参加させていただいた。来年、就職活動を迎える生徒たちが図面上だけでなく実際の建築物に触れられるいい取り組み」と感謝した。
建築の見学会については「現状では年2、3回あればいいほう。もっと増やしたい」との考えを示した。
同工事の規模はクラブハウス棟がS造3階建て延べ2590㎡。設計は佐藤総合計画が担当した。電気設備は丸電(さいたま市)、給排水設備はアペックエンジニアリング(同)、空調設備は埼玉設備工業(川越市)が施工している。11月中の完成を目指す。
建設地は熊谷市大麻生753の敷地1万1295㎡。
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