2016/09/19

【トレイルラン】モンブランを1周! 過酷なレース「UTMB」を完走した脇村尚樹さん(西日本建設業保証香川支店)


 ヨーロッパ最高峰のモンブランを1周し、世界で最も過酷で美しいレースと称されるトレイルランレース「UTMB」に参加、完走する偉業を成し遂げた。ゴールした瞬間、「支えてくれた家族、応援してくれた職場の方々、友人への感謝の思いでいっぱいになった」と振り返る。

 平地のマラソンと違い、山岳地帯168㎞(制限時間46時間30分)を2晩徹夜、ほぼ休憩なしで、ひたすら走り続けた。約2300人のうち、完走できたのは約6割という厳しいレースだ。
 8月26日18時にフランスのシャモニーをスタート、反時計回りにイタリア、スイスを経て、28日昼にシャモニーに戻ってくる。モンブランの美しい景色と、過酷な自然を味わいつくす。
 気温は夜が3度、昼間は30度という激しい温度差で、累積標高9600mという条件で走る。その上、左膝を痛めながらの参加で、さらに今回のレースで右膝も負傷、満身創痍の状態でありながら、45時間39分のタイムで完走した。
 「大勢の観客の大歓声の中、スタートし、ゴールを迎えることに感激した」 
 世界トップクラスの選手が集うUTMBは、ただ申し込めば、参加できるという訳ではない。指定の国内レースに参加し、ポイントを稼ぎ、なおかつ抽選で参加者を選ぶという仕組みで、実力と強運が必要だ。
 トレイルランを始めたのは4年前。「もともと山登りが趣味だったが、歩くだけでは飽き足らず、走りたいと思うようになったことがトレイルランを始めたきっかけ」と述べ、「UTMBのDVDを見て、感銘を受け、参加したい想いが強くなった。登る楽しみ、下る楽しみがある」と笑顔で競技の楽しさを語る。
 トレーニングとして、休日は自宅(奈良県生駒市)近くの生駒山を走り、自宅から法隆寺まで往復約30㎞の丘陵地帯を縦走することも。平日も、仕事を終えた後、赴任地の香川で走っている。
 「UTMBを完走したことで、何事も諦めない気持ちが生まれた。これを糧に日常の仕事に生かしたい」と力を込める。47歳。
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