2016/09/17

【村野藤吾賞】新居千秋氏が「新潟市秋葉区文化会館」で受賞 市民の思いをすくい上げたエネルギー評価


 村野藤吾記念会(古谷誠章代表)は、第29回村野藤吾賞の受賞者を新居千秋氏(新居千秋都市建築設計)=写真=に決めた。受賞作品は「新潟市秋葉区文化会館」。授賞式は30日に東京都港区の国際文化会館で開く。

新潟市秋葉区文化会館(撮影:Sergio Pirrone)

 受賞作品は2013年、JR信越本線新津駅近くに竣工した、496席のホールを中心とする文化会館。施工は大成建設・田中組・伸晃建設JVが担当した。

新潟市秋葉区文化会館(撮影:Sergio Pirrone)

 選考に当たっては、新居氏について「劇場建築の大家であり、ワークショップを通して市民の思いをすくい上げ、それを独自の手法によって類のない空間として実現することを真骨頂とする建築家」であるとした上で、受賞作品は「その饒舌(じょうぜつ)ともいえるエネルギーが、コンピュテーショナルな設計手法を通して洗練されたかたちに収斂(しゅうれん)しており、その内部空間には村野藤吾の日生劇場に通じるエネルギーを感じさせるものがある」と評価している。
 選考委員は、妹島和世、日置滋、古市徹雄、トム・ヘネガン、古谷誠章の5氏が務めた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿