日本キャタピラーは14日、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで、NTジオテック中部の協力を得て「建設ICTセミナー&試乗会」を開いた。国土交通省のi-Construction(アイ・コンストラクション)施策への対応として、「CATコネクト」のサービスやビジョンリンクというクラウドサービスを紹介した上で、最新技術デモンストレーションや実機体験を実施した。東海地区で座学と実演をセットで行うのは初。地元の地域建設業者ら約70人が来場した。
冒頭、菅原正人中日本支社営業部長は「座学の後で現場に行って実感してもらう。より“現実的”なセミナーを目指した」と開催の趣旨を説明。
続いて箕輪佳祐コンストラクションテクノロジー&ソリューション担当は、ICT(情報通信技術)について人手不足、生産性、安全性などの観点からその必要性を説明した。国交省地方整備局のICT活用工事の発注方針にも触れた上で、「CATコネクト」のサービスを紹介。実際の現地でのデータや写真を活用しながら、ドローンなどを使った3次元測量、トリンブルのビジネスセンターという統合ソフトウエアを使ったデータ加工・作成、土量計算など、ICT建機による施工だけでなく、クラウドによるデータ管理までパッケージで提供する同サービスの特徴を説明した。
土屋建設のヤードで行った最新技術デモンストレーションでは、ドローンによる航空測量で実際にヤードの点群データを取得・作成。3D設計データを車両へ入力し、用意された3次元マシンコントロール、ガイダンスのバックホウとブルドーザーの実機で法面施工や整地を実演した。ビジョンリンクによる進捗確認に至るまで一連の流れを披露し、参加者は熱心に耳を傾けた。箕輪氏は「コストを下げて利益を上げ、より強い会社になってほしい」と呼び掛け、締めくくった。
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