広島市内でのサッカースタジアム建設問題に関する広島県、広島市、広島商工会議所、J1サンフレッチェ広島のトップ会談が14日、広島市中区の広島商議所ビルで開かれ、新たな候補地として「中央公園自由・芝生広場(中区)」を加えることで合意。これまで挙がっていた「旧広島市民球場跡地(中区)」と「広島みなと公園(南区)」の3候補地の中から年内に絞り込む方針を明らかにした。画像は旧広島市民球場跡地案
中央公園は、新交通システムアストラムラインの駅からも近く、アクセス面ではメリットがある一方、隣接地に住宅団地があり、騒音対策などの課題もある。候補の1つである旧球場跡地も近接しており、跡地を含めた全体のまちづくりや同広場での建設の実現性を検討する。
サッカースタジアムを巡っては、昨年7月に県、市、商議所の3者が多機能化が制限されるなど課題の多い旧球場跡地に比べ、交通対策の課題はあるものの、MICE(研修・視察・会議・展示室)施設などの併設が可能な広島みなと公園が候補地として優位という意見で一致していた。
しかし、優位とされたみなと公園は、広島港湾の物流業者が交通渋滞による悪影響を懸念するとともに、サンフレッチェも本拠地としては使用しない方針を打ち出し、旧球場跡地で独自建設案を発表するなど、平行線が続いていた。
今回、4者が会談し候補地の絞り込みを申し合わせたことで、サッカースタジアム建設の実現に向け一歩前進したことになる。
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