神奈川建設重機協同組合(内田靖夫理事長)と関東圏専門工事業担い手確保・育成推進協議会(通称・夢協=向井敏雄会長)は4日、共催による初のクレーンを使った出前授業を神奈川県立磯子工業高校(横浜市磯子区)で開いた。実機を使った取り組みは全国的にも珍しく、当日は女子生徒2人を含む建設科建築コースの2年生36人が参加した。オペレーターから直接指導を受け、機械の操作方法などについて理解を深めた。
夢協のアドバイザーを務める関東地方整備局の下岡壽建政部建設産業調整官を始め、多くの業界関係者などが見学に訪れていた。同事業は厚生労働省の建設労働者確保育成助成事業を活用し、同組合が2014年度から開始した。生徒の進路選択や業界PRなどに役立っている。過去の出前授業の参加者がクレーンオペレーターの仕事に就くなど、着実な取り組みが実を結び始めている。
冒頭、同組合の戸田和吾事務局長が担い手不足の現状や授業の目的、仕事のやりがいなどを説明した。この後、重機メーカーの社員やオペレーターによる講義が行われた。会場をグラウンドに移して、クレーン操作や玉掛作業などを教えた。授業はタダノ、佐藤機工、多摩川機工、神奈川重機、岡田重機が協力した。
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