2016/03/23

【近畿地整】1400t吊起重機船が巨大ジャケット据付! 大阪港の海洋土木現場を学生ら見学


 近畿地方整備局は20日、国際海上コンテナターミナルの拡張が進む大阪港で、重さ600tの鋼管立体トラス構造体(ジャケット)設置作業を報道陣に公開した。ダイナミックな海洋土木の現場を見てもらい、担い手確保につなげようと京阪神の大学や高等専門学校に通う学生らも見学に訪れた。施工は東洋建設・みらい建設工業・りんかい日産建設JVが担当している。

 夢洲コンテナターミナル(大阪市此花区)のバース拡張の一環で、長さ1100mの大水深岸壁(水深15―16m)を250m延長する。岸壁本体の設置に当たりジャケット工法を採用、計5基のジャケットを設置する計画で3月から据え付け工事がスタートした。
 この日は、4基目のジャケット設置が行われた。設置されたジャケットは1基当たり幅50m高さ17mで、重量は約600t。据え付けには1400t吊りの起重機船「新建隆」(寄神建設所有)が用いられた。兵庫県西宮市の仮置き場から大阪港に到着したジャケットは、据え付け場所を確認した後、ゆっくりと下ろされ無事完了した。

真剣に見守る学生たち
現場を訪れた学生たちは、吊り下げられた巨大なジャケットを間近にし、真剣な表情で作業を見守った。見学会を企画した近畿地方整備局の西村尚己大阪港湾・空港整備事務所長は「(見学会で)港をつくる仕事の魅力や重要性を感じてもらえたら」と話した。
 据え付けは今月末までに完了する見通し。工期は10月14日までで、ことし秋にはターミナルを暫定供用させる予定だ。
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