2016/03/12

【前田建設】遠隔地からも受講可能! 若手土木技術者向けにウェブで技術講座


 前田建設は、若手土木技術者向けにウェブ会議システムを活用した双方向型の技術講座を実施している。11分野計55講座を用意し、本店の専門技術者らが独自のテキストを使いながら講義する。講座は平日の午後7時からの1時間で、全国の現場事務所など自らの勤務地で受講できるのが大きな特徴だ。

 講座は、入社10年目までの若手土木技術者を対象に週2、3回開いている。土質・基礎、足場、コンクリート、トンネル、地質・岩盤など11分野について複数回の講座を開き、受講者は自らの関心や都合などに応じて講座を選ぶ。計55講座を10年間かけてすべて聴講してもらう方針だ。
 専門技術者らが作った独自のテキストには、実務知識やトラブル事例、同社固有技術なども盛り込んだ。受講者には課題を出し、1週間以内の提出を求めるなど継続的な学習を促している。講座は2015年2月から本格的に開始し、1年間で延べ112講座を開催。受講者数は累計1500人を超えた。「実際の業務に役立つ」など、受講者からは好評を得ている。
 講座のとりまとめ役を担う工藤敏邦土木事業本部土木設計部マネージャーは、「受講者が遠隔地にいても声を掛けることができ、顔と顔のコミュニケーションによってさまざまな効果が期待できる」と話す。実務知識の習得や技術伝承に加え、「見守られ感」の増加による若手のモチベーション向上、「本店の専門技術者との距離が縮まる」といったコミュニケーション活性化などにも貢献している。
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