大阪府東大阪市は花園ラグビー場整備で、2016年度内の着工を目指している。国土交通省の社会資本整備総合交付金を始めとする補助金活用を検討している。この手続きと交付決定によってスケジュールは流動的となっているが、現時点では16年度後半の入札公告と、同年度末までの着工を目指している。画像は整備イメージ。
16年度予算案には工事費2億2248万円を計上したほか、18年度までに39億5220万円を限度額とする債務負担を設定している。
この事業では、19年9月のラグビーワールドカップ開催に向け、松原南1にあるラグビー専用スタジアム「花園ラグビー場」を大規模改修する。15年に策定した基本構想では、観客席やトイレ設備などを改修するほか、現在の電光掲示板を大型映像装置に更新、ナイター開催が可能になる18基の照明柱を新設する計画が示されている。
さらに、コンサート開催など試合以外での使用も可能な機能や防災拠点機能なども備える。収容人数は現状を維持する方針。ワールドカップの対戦カードによって増設が必要な場合は仮設席で対応する考えだ。設計業務は梓設計が担当しており、今月中に業務を終える予定となっている。
花園ラグビー場の規模はRC一部S造5階建て延べ2万8444㎡で、収容人数は3万人。現メーンスタジアムは1991年に完成した。全国高等学校ラグビーフットボール大会の会場であり「高校ラグビーの聖地」と呼ばれる。
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