竹中土木が神奈川県鎌倉市で整備を進めていた鶴岡八幡宮の参道「段葛(だんかずら)」が完成し、30日に現地で竣功式典が開かれた。同社からは、竹中康一社長=写真=や小口尚宏作業所長ら計10人が出席し、無事完成を祝った。
式典では施工者を代表して竹中社長が玉ぐしを奉納し拝礼した。通り初めでは参道南端の「二ノ鳥居」から北端の「三ノ鳥居」までの465mを出席者全員で歩いた。その後、鶴岡八幡宮舞殿で奉祝行事が開かれ、歌舞伎役者の中村吉右衛門氏による舞が奉納された。
段葛整備事業は、2014年11月に着工した。参道の両端は、コンクリート擁壁の上に石積みする構造を採用し、参道路盤は雨水の吸収や路面の荒れを抑えるため浸透性土系舗装を取り入れた。また、試掘調査で確認された遺構となる土層を保護するため路面のかさ上げも実施した。参道脇に植えられていた桜は除伐され、新たに桜の若木177本を植栽。参道路盤下には、貯留槽と基盤材を埋設し、桜の根の育成スペースを確保した。そのほか、新たに奉納された燈籠50基を設置した。
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