創立100周年を迎えた安川電機が、創業の地・北九州市八幡西区黒崎で進めていた同社八幡西事業所再配置計画が竣工し、ロボット村としてオープンした。設計・監理は三菱地所設計が担当した。敷地の北側に工場を集約し、南側に本社棟や安川電機みらい館などの新たな施設を配置した。南側の施設は多様な樹木で構成する「YASUKAWAの森」で柔らかく包み込まれ、シャープな外観の建物群との対比を際立たせている。ロボット村全体でCO2排出量を半減するなど安川電機の技術力を内外に発信し、新たな100年の成長の基盤となるプロジェクトを具現化させた。写真はCASBEE Sランクの本社棟。
ロボット村はJR黒崎駅に隣接する敷地約7万7000㎡に建設された。三菱地所設計は再編計画スタートから参画し施設の設計、森のデザインを担当、施工は清水建設が担当した。太陽光パネルや安川電機のエネサイトなど全体で100のエコアイテムを実施、YASUKAWAの森は100種類以上の樹木や水辺で成長し続ける多様性のある空間を形成する。森は市民にも開放され、地域のまちづくりにも貢献する。
本社棟の規模はSRC・RC・S造4階建て延べ1万1250㎡。4階に配置されたオフィスは晴天時には自然光のみで執務が可能なほか、大きく張り出した建物形状そのものが庇の役割を果たすなどCASBEE北九州のSランクを取得した。
安川電機みらい館は同社の先端技術とものづくりの意義を紹介する展示・研修施設。形状は産業用ロボット「モートマン」の動きをヒントに直方体の空間を回転させた軌跡を全体のフォルムとして構成する。複雑な形状だが、各階外壁の交点に柱をとおすことで展示スペースは無柱とした。規模はSRC・RC・S造3階建て延べ2206㎡、来館者の安全や展示物に配慮し免震構造を採用した。予約すれば見学も可能で、ロボット工場を含め、年間2万人の入場者を見込んでいる。
設計に携わった三菱地所設計九州支店の野嶋敏副支店長は「今後、1年程度エネルギーの使用状況などを調査・分析し、使い勝手を良くしていきたい」と語った。
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ロボット村はJR黒崎駅に隣接する敷地約7万7000㎡に建設された。三菱地所設計は再編計画スタートから参画し施設の設計、森のデザインを担当、施工は清水建設が担当した。太陽光パネルや安川電機のエネサイトなど全体で100のエコアイテムを実施、YASUKAWAの森は100種類以上の樹木や水辺で成長し続ける多様性のある空間を形成する。森は市民にも開放され、地域のまちづくりにも貢献する。
本社棟の規模はSRC・RC・S造4階建て延べ1万1250㎡。4階に配置されたオフィスは晴天時には自然光のみで執務が可能なほか、大きく張り出した建物形状そのものが庇の役割を果たすなどCASBEE北九州のSランクを取得した。
特徴的なフォルムのみらい館 |
設計に携わった三菱地所設計九州支店の野嶋敏副支店長は「今後、1年程度エネルギーの使用状況などを調査・分析し、使い勝手を良くしていきたい」と語った。
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