2015/06/19

【大林組】野帳をiPadで! 管理・入力アプリをMetaMojiと共同開発

大林組とMetaMoji(本社・東京都港区、浮川和宣社長)は、建設現場で使う野帳をiPadで管理・入力できるアプリケーション「eYACHO(イー・ヤチョウ)」を共同開発した。大林組では使用している5300台すべてのiPadに導入する。従来、現場でメモをして、事務所で再度入力するなど二重の手間がかかっていたやり方を刷新して生産性の向上を図る。

 紙の野帳と同様に文字をiPadに書いて入力し、その場で撮影した作業個所の写真や取り込んだ図面などに直接メモをする。毎日の現場巡察記録に使うことを想定し、出面表や現場看板のスタンプなどを標準搭載。建設業向けの専門用語辞書が登録されているので、効率的に入力することができる。ページ追加時に自動で日付が入り、記録したメモを後から直接ToDoとして設定可能で、アプリを複数併用する必要がなくなった。
 大林組では、社員の2人に1台の割合でiPadを支給しており、すべての現場で活用している。使用者にアンケートし、ニーズの多かった手書き変換、タグ付け機能、タイムスタンプ機能、表計算機能、ToDo抽出機能、音声メモ機能、専用テンプレート機能などを備えている。
 7月に製品版Ver1をリリースし、年内にはデータ共有やコンテンツ配信ができるTeam Editionの開発を予定している。価格はStandardプランで月額1ユーザー300円から。
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