2015/06/10

【マーケット断面】低発熱型セメントの需要見込みシンガポールにサイロ増設 太平洋セメ

地下鉄や高速道路などインフラ整備が着々と進むシンガポール。地元のホンリョンアジア社と合弁会社を設立する太平洋セメントではシンガポールのセメント需要を年間600万tと見込んでいる。近年の需要は右肩上がりに推移し、5年前と比べ65万tも増加する予測を立てる。

 合弁会社では容量2万4000tのセメントサイロ1基を増設した。総容量は7万4000tとなり、拡大する需要増に対応する。太平洋セメントではコンクリート構造物の温度ひび割れ対策として使われる低発熱型セメントのニーズが高いと判断し、サイロ建設に合わせ、現地の品質ニーズを満たせる混合セメントの開発を進めてきた。
 ポルトランドセメントと石炭火力発電所で発生するフライアッシュなどの混合材を使って製造し、現地のセメント品質規格に適合させ、現地認定機関からエコ認証も取得した。これまで合弁会社では普通セメントの輸入販売を進めてきたが、新サイロを混合セメント製造用に位置付けることで、現地販売のさらなる拡大も目指す。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 消してしまった図面や工事写真ありませんか?セクタスキャン機能持つ復元ソフト  AOSテクノロジーズ(本社・東京港区、佐々木隆仁社長)は、誤って消去したファイルを復元できるソフトに、セクタースキャン機能を付加した「ファイナルデータ10plus 特別復元版」を開発、26日から販売を始めた。 ハードディスクやメモリーカードのほか、ファイルサーバーなどに使われるRAIDディスクの再構築などにも使える。CADで作成した図面ファイルや、工事写真などのデータを誤って消した場合でも、ディスクの物理的な最小単位「セクター」までスキャン… Read More
  • 「首都高速道路株式会社」 実は一級建築士事務所だった!  東京の動脈の一つである首都高速道路。この道路を運営する首都高速道路株式会社が、じつは一級建築士事務所であることは、あまり知られていない。首都高は、料金所や管理所など建築物の設計を多く手がけてきた。これら施設の意匠・構造・設備設計、維持管理、耐震診断・改修をしているのは、首都高自身なのだ。2007年には一級建築士事務所登録を済ませ、2011年7月には東京都建築士事務所協会にも入会している。  首都高速道路は土木構造物が多いが、料金所やパーキン… Read More
  • 3名様に"ファイナルデータ10plus"をプレゼントします  AOSテクノロジーズの「ファイナルデータ10plus 特別復元版」を3名様にプレゼントします。今回、同社とのコラボレーション企画で、ソフト3本を提供して頂きました。メールでご応募頂いた方に、抽選でプレゼントします。  左のメールアドレスあてに、お名前と「復元ソフトプレゼント希望」とお書きになり、ご応募ください。当選者には、送信されたメールアドレスに返信いたします。その際は、ご住所などをお知らせ頂きます。(メールアドレスなどは、このプレゼン… Read More
  • 藻から航空機燃料生産/筑波バイオテック研が茨城県阿見町に新工場  バイオエコ燃料などの製造・販売を手掛ける筑波バイオテック研究所(茨城県つくば市、前川孝昭社長)が、茨城県阿見町にバイオ航空機燃料工場の建設を計画している。これは微細藻類から抽出した油から航空機燃料を製造するプラントだ。 20haの土地で藻油を生産し、BDFを炭化水素化したバイオ航空機燃料として供給する。当初の生産能力は、年産3000㌔リットル程度だが、10年後には同10万㌔リットル程度まで拡大したい考えだ。  微細藻類は、筑波バイオテック研… Read More
  • スノボのオリンピック選手、家根谷さんが大林組に入社  スノーボード・アルペンで冬季五輪2大会連続出場の家根谷依里(やねたに・えり)選手が大手ゼネコンの大林組に入社する。家根谷選手は「出身地の関西からオリンピックに出たいという気持ちが強いので、同じく関西を発祥とする大林組の一員となるのは心強い。東京スカイツリーのような世界一の仕事をしている会社の皆さんと歩めることは刺激になる」と話している。  入社は2月1日。日本オリンピック委員会(JOC)が行うトップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナ… Read More

0 コメント :

コメントを投稿