2015/06/30

【with Dam Night】専門家とマニアが語る「世界のダム」 ダム工学会創立25周年記念シンポ

ダムの魅力を発見・発信するシンポジウム「with Dam Night(ウィズダム ナイト)が26日、東京都中央区の日本橋社会教育会館で開催され=写真、ダム工学会(浜口達男会長)創立25周年を記念した「世界のダム」をテーマに、ゲスト各人の“お気に入り”ダムを披露し、語り合った。冒頭あいさつに立った浜口会長は、学会創立25周年を迎える年でのシンポジウムについて「マニアの方々の力を借りながらダムの魅力を全国6カ所で発信していく」と紹介した。

 シンポジウムでは、始めに国際大ダム会議への参加経験が豊富な日本大ダム会議専務理事でダム技術センターの松本徳久顧問が「世界のダムいろいろ」と題しスピーチ。「日本にも1400年前につくられ、いまも現役の狭山池ダムという世界に誇るダムがある」と紹介した。次いでダムマニアのtakane@ダム日和氏が、世界のダム紙幣収集を通じて得たさまざまなエピソードを披露。国の経済転機のたびにダムの描かれ方が変化した事例などを紹介した。続いて、ダムマイスターの中村靖治氏が昨年末に訪れたというタスマニアのダムを、ダムライター・写真家の萩原雅紀氏は自身の撮影画像やネットで集めた「世界のすごいダム」について語った。
 最後に、takane氏、萩原氏に勝濱良博土木学会企画課長補佐(日本工営から出向)、染谷健司水資源機構設計課長、同工学会活性化小委員会の川崎秀明ダム技術センター首席研究員が加わって「そうだったのか、世界のダム」と題したトークショーがあった=写真。最も世界遺産にふさわしいダムはどれか、国を支えている偉大なダム、活躍しているダム、大胆かつアンビシャスなダム、問題を提起している考えさせられるダム、いつか行きたい憧れのダムなどについて意見を交換した。
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