2015/06/08

【現場見学会】佐賀大1年生90人がPC橋の施工現場を体感 神代橋橋梁上部工工事

福岡県久留米県土整備事務所が建設を進めている神代(くましろ)橋橋梁上部工工事(2工区)の現場見学会が3日、久留米市北野町の現地で行われた。参加したのは佐賀大理工学部都市工学科の1年生90人。施工を担当するオリエンタル白石の協力で実施し、同社の福岡工場も見学した。学生はPC鋼材を使った緊張の原理などを学ぶとともに、PC橋の製作過程や実際の施工現場を体感した。

 佐賀大大学院工学系研究科都市工学専攻の三島悠一郎講師らが引率した。学生は2グループに分かれて神代橋と福岡工場を交互に見学。神代橋2工区作業所では、久留米県土整備事務所の宮丸正和地域整備企画監が久留米筑紫野線の整備効果や橋を架け替える目的、下部工ができるまでの過程を説明した。引き続き、藤木慶博作業所長が上部工の施工方法を説明した後、移動作業車(ワーゲン)による張出架設工法の現場を見学した。
 神代橋は長さ390.2mのPC5径間連続箱桁橋で、2工区は長さ193.1mを施工する。

オリエンタル白石福岡工場で
福岡県大刀洗町の福岡工場では、高原正則工場長や佐賀大OB社員のあいさつに続いて、九州地方整備局佐賀国道事務所が建設を進めている佐賀497号住吉橋上部工工事の概要を同社の佐藤誠二作業所長が説明した。この後、同工事に使用される7分割されたプレキャストセグメント桁の製作過程を見学した。
 住吉橋は西九州自動車道唐津伊万里道路の一環で、長さ320mのPC7径間連結ポストテンション方式少主桁橋となる。
 同行したグループでは、半数近くいる女子学生もヘルメットなどを装着し、写真撮影やメモを取りながら質問していた。三島講師は「学生は2年生から土木系と建築系に進路が分かれる。早い段階で現場を経験することは意義深い」と話した。学生からは「橋をつくるのは奥が深い」「橋梁建設に興味が持てた」「建設の過程が分かり、貴重な体験ができた」などの感想が寄せられた。
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