新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、開発中の災害対応ヒューマノイドロボットを、東京・有明の東京ビッグサイトで5日まで開催中の国際ロボット展で公開している。地震によってトンネル内でトラックが横転、火災も発生という災害現場を設定して、ロボットが状況の確認と故障した消火用スプリンクラーを手動で作動させる実演を行っている=写真。
公開しているのは人型のロボット3体で、このうちHRP-2改は1998年度から2002年度まで、経済産業省とNEDOのプロジェクト「人間協調・共存型ロボットシステム研究開発」で、川田工業、産業技術総合研究所、安川電機、清水建設が開発したものをベースにしている。産総研が委託を受け、災害対応用に改造した。
実演では、がれきの上の平均台のような幅の狭い通路を歩き、非常ドアを開けてトンネルの奥に入っていく動作を紹介している。ドアのノブは、ロボットだけで認識することが難しいため、オペレーターと連携して、ロボットからの映像を基に人間の力を借りて開けていく。
東京大学が委託を受けて開発しているJAXONも、HRP-2がベースで、高さがない場所でもかがんで進み、障害物を取り除き、スプリンクラーのバブルを回して開けることもできる。
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