2015/12/03

【災害対応ロボ】人型ロボ3体が実演するよ! 国際ロボット展@東京ビッグサイトで12/5まで


 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、開発中の災害対応ヒューマノイドロボットを、東京・有明の東京ビッグサイトで5日まで開催中の国際ロボット展で公開している。地震によってトンネル内でトラックが横転、火災も発生という災害現場を設定して、ロボットが状況の確認と故障した消火用スプリンクラーを手動で作動させる実演を行っている=写真。

 公開しているのは人型のロボット3体で、このうちHRP-2改は1998年度から2002年度まで、経済産業省とNEDOのプロジェクト「人間協調・共存型ロボットシステム研究開発」で、川田工業、産業技術総合研究所、安川電機、清水建設が開発したものをベースにしている。産総研が委託を受け、災害対応用に改造した。
 実演では、がれきの上の平均台のような幅の狭い通路を歩き、非常ドアを開けてトンネルの奥に入っていく動作を紹介している。ドアのノブは、ロボットだけで認識することが難しいため、オペレーターと連携して、ロボットからの映像を基に人間の力を借りて開けていく。
 東京大学が委託を受けて開発しているJAXONも、HRP-2がベースで、高さがない場所でもかがんで進み、障害物を取り除き、スプリンクラーのバブルを回して開けることもできる。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【ガラッパ】震災時に威力発揮! 深さ40mの井戸から汲み上げ可能な人力ポンプ アフリカでは10万台の実績がある人力井戸ポンプ「ガラッパ」 イナトレード(本社・愛知県小牧市、野添一郎社長)は、フランスで開発された人力井戸ポンプを日本向けに改良した「ガラッパ」の販売を始めた。深さ40mの井戸から人力だけで水を汲み出せ、ポリエチレン製の揚水管を採用して震災時にも水を供給できるのが特徴だ。  製品は仏Vergnet Hydro社で開発され、国連や各国政府でも信頼性が認められている。在日仏大使館の企業振興部によると、既にアフ… Read More
  • 【ライカ】現場向けの回転レーザー 防塵防水で野外作業もバッチリ ライカジオシステムズは、現場向けの回転レーザー「RUGBY」シリーズを刷新した=写真。製品は、据え付けた本体から回転レーザーを出して、受光器で拾えば土地や床の水平や傾斜が確認できる。建築や土木の野外作業にも使えるよう、水やほこりに対する高い耐久性が特徴だ。 新シリーズは5種類用意し、水平回転だけのワンボタン型から、勾配が設定できるもの、設定がセミオートのものなどがある。日本工業規格のIP67に対応し、粉じんが中に入らず、一定時間水没しても浸… Read More
  • 【現場の逸品】雪庇を溶かして安全! 発熱ヒーター内蔵アルミ笠木「ユキエル」 エービーシー商会は、屋上外周部のアルミ笠木(かさぎ)に電気発熱ヒータを内蔵した融雪笠木「ユキエル」の販売を始めた。屋根や屋上に積もった雪が強風で動かされ、ひさしのように迫り出す雪庇(せっぴ)現象を防ぐことが狙い。  ことし2月に関東を襲った大雪被害などもあり、建築物の雪対策が注目される中で、雪の塊が大きくなると、硬化した雪が自重により落下する雪庇被害への対策が特に求められている。 仕組みは単純。アルミ笠木の中に発熱ヒーターが入っており、笠木… Read More
  • 【3Dシミュレーター】フロアタイルの色決め 床デザイン、色、加工を360度で可視化 3次元シミュレーションツールでフロア床のデザインを決める時代が鮮明になってきた。サンゲツは、商業施設やオフィスなど幅広い用途で使われるタイル型塩ビ床材「フロアタイル」の色決めに3次元のアプリケーションを導入し、ユーザーからの評価を得ている。画像はシミュレーションのイメージ。  このアプリを使えば、ユーザーの思い描くデザインパターンを見える化できる。フロア全体を360度の視点から検証できるのは業界初という。色や仕上げ加工のほか、品番や価格帯か… Read More
  • 【ひきドア】引き戸が開く! トイレに車いすと介助者のスペース確保 大建工業 「引き戸が開くという発想が原点だった」と、大建工業の山田佳弘住空間事業開発部リーダーは解説する。同社が販売を始めた『ひきドア』は引き戸と開き戸の要素を組み合わせ、従来サイズのトイレでも楽に車いすを通し、介助者のスペースまでも確保できる。  社内でアイデアを発表したのは2年前。考え方には称賛を得たが、本当に商品化できるかとの疑問も投げかけられた。試行錯誤の末、3連の引き戸が閉じた状態で外に開く機構に行き着いた。ドアが引かれた際、ワンタッチで開… Read More

0 コメント :

コメントを投稿