会見で槇氏は「われわれは対決しようとしているのではない」としながらも「これだけの批判と疑問があるプロジェクトはない。1つの案だけでなく、それが駄目だったときの選択肢も考えておかなくてはいけない」と代案の重要性を強調。「発注者や技術者の社会的責任とは当選案をどう実現するかだけではない。市民の要求に応え市民が安心できるものつくることだ」と語った。
また大野氏は「膜の天蓋は東京五輪後に取り付けるという話もあるが、そのための構造や機能は最初から確保するためコスト高や工期の問題は解決していない」と指摘、「着工してから戻ることはできない。未解決の問題がある中でいまが最後のチャンスとして考え、新たな形態を示した」と述べた。
代案では、観客席のみを覆う屋根方式を採用し、客席を常設6万席と仮設2万席で構成することで、42カ月程度の工期と1625億円の予算で建設可能と試算している。
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