東日本旅客鉄道(JR東日本)八王子支社が山梨県笛吹市で進めてきた「石和温泉駅南北自由通路整備及び橋上駅舎新築工事」が完了し、12日に現地で南北自由通路開通記念式典が開かれた。2015年に橋上駅舎が竣工。今回の南北自由通路の開通で全工程が完了した。式典に多くの関係者が出席し、渡り初めやくす玉を開披した。設計はジェイアール東日本建築設計事務所、東鉄工業が施工した。
式典で倉嶋清次笛吹市長は「通路の開通で通行の便が向上し、駅の北側が新たな玄関口となった。市民に愛される駅になってほしい」と述べた。
石和温泉駅舎北口 |
規模はS造2階建て延べ2624㎡。仮駅舎を新築後、旧駅舎を解体撤去して自由通路と橋上駅舎の新築を北口から進めた。線路上空と南口の完成後、駅機能を移転し、切り替えた。従来の石和温泉駅は、改札口が南口にしかなく、駅北側へは迂回しなければ行けない構造だったが、駅舎の橋上化と南北を結ぶ自由通路の新設で利便性を向上した。エスカレーターやエレベーターなどのバリアフリー設備も整備した。工事場所は同市石和町松本150-2ほかの敷地3082㎡。
東鉄工業の小倉雅彦社長は「南北を自由に往来できることで街は想像以上に変わる。ミスなく終わり、会心のできだった。地元の方に喜んでいただき、やりがいがあった」と語った。
牧野哲久統括所長(東鉄工業)の話 「駅を利用しながらの工事だったため、特に安全確保に注力した。夜間の作業が主だったが、近隣に迷惑をかけないよう心掛けて作業した」
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