2016/02/21

【現場の逸品】ナットを下向きに! コンクリかぶりを確保する岡部の「ニューセパグリップ」


 岡部(東京都墨田区、廣渡眞社長)は、鉄筋とセパレータの取付金物「ニューセパグリップ」をナットで上向きに締め上げる従来方式から、ボルトで下向きに締め付ける新方式に変更した。鉄筋の上端の面より上にボルトの頭が出ない構造になったため、確実にコンクリートかぶりを確保できる。現場の施工性向上の一助となりそうだ。

 金物全体を枠のような構造に変更したことで、コンクリートを充填する際に金物の隙間に空気が残らなくなり、より均一に充填できるようになったほか、全体が軽量化したために持ち運びも楽になる。グリップの端についているピンを緩めると口側が大きく開き、鉄筋とセパレータが挟み込みやすくなるなどの工夫も施した。
 適応鉄筋サイズは外径10、13、16mm。重さは140グラム。今期の売上げ見込みは5000万円で、2017年には1億円、18年には1億5000万円を目指す。
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