竹中工務店の協力会組織で東京を中心としたエリアを担う東京竹和会(尾崎徹会長)は2日、竹中工務店の協力の下、同社東京本店で技能体験会を開いた。若手組織の東京竹和会ユースが主催し、首都圏の工業高校建築学科の1年生合計109人が鉄骨、鉄筋、型枠大工、左官、防水、タイル、塗装、内装の8職種の技能を実体験した。参加した生徒は「作業は難しいが、1年生は実技がないので楽しい」と笑顔を見せた。
技能体験会は、九州、大阪で過去に開いているが、東京は初めて。東京竹和会ユースの徳重隆二委員長(井上瀝青工業代表取締役)は「作業員の不足は切実であり、10、20年後を見据え、学校訪問や現場見学会、インターンシップの受け入れなどを行っている。その一環として、実技を経験したことのない工業高校建築学科の1年生向けに技能体験会を開いた。建設業の魅力を実感してほしい」と開催の経緯を説明した。
協力会社社員の指導を受けながら左官作業を体験 |
技能体験会では、躯体から仕上げまで各職種の役割を体験実習形式で効果的に伝えるため、8職種を30分単位で区切り、生徒が全職種を体験できるよう工夫した。鉄筋工事の技能体験では、ハッカーを使った鉄筋の結束作業に挑戦。触れたことのない工具に戸惑いながらも、東京竹和会に所属する協力会社の社員や職長の説明に熱心に耳を傾け、真剣なまなざしで作業を行っていた。
協力会社からは、親近感を覚えてもらうため、若手の社員と職長を集め、初体験の生徒たちに分かりやすく指導を行っていた。会場には、アシストスーツを体験できるブースも設け、生徒の関心を集めていた。
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