2016/02/08

【本】契約事務担当、企業実務者必読! 最新版『指名停止モデルの解説』


 国土交通省の有志職員からなる「工事契約制度研究会」は、最新版の『中央公共工事契約制度運用連絡協議会 指名停止モデルの解説』(新日本法規出版)を発行した。

 同様の書籍が発刊されたのは2004年。この間には水門設備工事談合事件を受けたペナルティー強化や課徴金減免(リーニエンシー)制度の導入など、数次にわたる関連法令やモデルの改正が行われた。
 内容を全面的に見直した最新版は、現行の関係法令や通知などの内容を踏まえるだけでなく、各発注者において問題となった運用事例も念頭に置いたものとなっている。公共工事の発注者である各府省や独立行政法人、地方自治体などの契約事務担当者を始め、企業の実務者にも活用してもらい、指名停止制度の理解促進につなげたい考えだ。A5判228ページで、価格は2500円(税別)。
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