宮城学院女子大学(仙台市、小林信夫理事長)が創立130周年記念事業の一環として整備する幼保連携型こども園・森のこども園新築工事が2日、仙台市青葉区にある同大学桜ヶ丘キャンパスで竹中工務店の施工により本格着工した。設計は伊東豊雄建築設計事務所が担当した。9月末の完成を目指す。今秋中に開園する予定だ。
1956年に開園した付属幼稚園を女性のワークライフバランスの確保や、仕事と家庭の両立支援、待機児童の解消など、社会からの要請に応えるため、保育園機能を加えて認定こども園として整備する。
規模は木造平屋建て998㎡で、定員は約120人。自然豊かな周辺環境を生かし、子どもたちの育ちに寄り添いつつ一人ひとりの発達を促す。また、大学の専門教員の助言や指導なども期待される。建設地は同市青葉区桜ケ丘9-1-1。
この日の神事には、小林理事長と平川新学長兼園長、伊東氏、竹中工務店の安藤俊幸常務執行役員、八木下知己東北支店長ら関係者約60人が出席。聖書朗読や説教、祈祷に続いて代表者が鍬(くわ)入れして工事の安全を祈った。
席上、伊東氏は「森の中の柔らかな木の下にいるような雰囲気をイメージさせる薄い木材を重ねた屋根が特徴だ。児童教育などに精通した学内の多くの専門家と協働することで、子どものためのスケールなどを学ばせてもらった」と語った。
◆廣田惣作業所長(竹中工務店)の話
「複雑な屋根形状を美しく再現するためにモックアップで検証していく。シックハウス対策などの管理を徹底するとともに、学校関係者の安全確保に努め、無事故・無災害で完成させたい」
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