北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所が進める新潟港(西港地区)航路泊地浚渫工事で、施工者の本間組(本社・新潟市、本間達郎社長)が2日、ポンプ式浚渫船見学会を開いた=写真。会場を訪れた新潟市立日和山小の4年生は、開港5港の1つである新潟港の歴史などを学びながら、社会資本整備の重要性について理解を深めていた。
当日は児童数に合わせて午前と午後の2部制。本間組新潟工事事務所での開講式では、同社の坂井麻衣子さんが新潟港や信濃川、阿賀野川の成り立ちなどに触れた。
続いて、丸山孝司同事務所担当課長が工事概要とその意義を説明。本工事に使用しているポンプ浚渫船「第五越後」は建造から40年以上が経過しているが、「毎冬の浚渫を通じ、新潟港を利用する船舶の航行に寄与している」とし、24時間態勢で取り除いた土砂は「排砂管から約3㎞先の入船土砂処分場に運ばれる」と解説した。
また、6000馬力のエンジンを搭載する日本有数のポンプ浚渫であることから、「新潟県だけでなく、山形、富山、石川各県でも活躍している」と加えた。
続いて、ポンプ浚渫船とグラブ浚渫船の違いを体験するため、それぞれの模型を使った実験を行った。子どもたちは掃除機とクレーンゲーム機を連想したのか、われ先に水槽の中の土砂を運び出そうと白熱。同社の関係者や引率の教諭からも笑みがこぼれ、盛り上がった。
最後に第五越後に実際に乗り込み、操作室や機関室を見学した。
新潟港(西港地区)航路泊地浚渫工事の工期は3月25日まで。浚渫面積は4万4920㎡。土量は6万5266m3に上る。
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