京都府は9日、「建設業やりがいアップ支援事業KYOTO建設業5upプロジェクト」(事業は京都サンダーが受託)の一環として、現場見学会を開いた。京都市立伏見工業高校の1年生38人を含む見学者80人と関係者が参加。京都府南山城村で府が工事を進めている国道163号北大河原バイパス整備事業の現場で工事関係者から事業概要や建設業の仕事について説明を受けた=写真。
冒頭のあいさつで、京都府山城南土木事務所の関西浩二所長が「建設業界は若い人の入職が少なく、担い手の確保が課題だ。災害が起きた時には真っ先に現場に駆け付け、復旧に従事するなど、誇りを持てる仕事をしている」と建設業のやりがいと魅力をアピールした。
見学会では、北大河原トンネル工事(施工=鹿島・金下建設・岡野組JV)と北大河原橋工事(施工=極東興和)の担当者、設計者(建設技術研究所)、京都府の監督職員、地元の相楽郡建設業協会がそれぞれの業務を紹介した。ドローンを上空に飛ばし、撮影した画像をモデリングするCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の実演も実施した。
ドローンから記念撮影 |
バイパス事業は、南山城村北大河原地内の約3.2㎞を整備する。今夏の開通を予定している。国道163号の現道区間は、JR関西本線との交差部で桁下高制限(4.1m)があり、道幅も狭いため事故が多発するなどの課題がある。
バイパスの約半分近くを占める延長1512mの北大河原トンネルはNATMで施工した。府が施工・管理するトンネルでは最長となる。
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