2016/02/10

【埼玉建協】“現場でないと学べないこと”たくさん 県立循環器・呼吸器病センター新築工事現場を大宮工高生75人が見学


 埼玉県建設業協会(真下恵司会長)は5日、埼玉県立大宮工業高の学生を招き、現場見学会を開いた。現場は埼玉県が熊谷市内で建設を進める県立循環器・呼吸器病センター新館(仮称)で、1年生75人が設計・監理を担当する内藤建築事務所の成嶋研設計室室長や戸田建設の田村勇作業所長らと交流した。協会の清水誠事業部長兼共済課長は「現場を見学できる貴重な機会。普段受けている授業とは違った形で、建設業の現状や魅力を肌で感じてほしい」と学生に呼び掛けた。

 当日は埼玉県病院局経営管理課の高橋浩行副課長が全体的な整備計画、成嶋設計室長が設計と工事監理、田村作業所長が工事の進め方や技術を分かりやすく説明し、作業中の基礎工事の様子などを見てもらった。学生から「現場監督は勉強ができないとなれないのか」との質問があり、田村所長は「社会に出てから先輩や現場にいる職人の仕事を見て盗むことが大事だ」と述べ、学生時にできる勉強として二級建築士や二級施工管理技士などの資格を挙げた。
 他産業との相違点は多種多様な人と会えることやつくったものが地図に残ることなどを挙げ、「自分の子どもにも自慢できるすばらしい仕事だ」と力を込めた。入職した場合は「素直な気持ちで仕事に取り組んでほしい。現場に入らないと分からないことがたくさんある」と伝えた。
 協会は、工業高教諭の「学生を対象に現場見学会をもっと開いてほしい」とのアンケート結果を踏まえ、2014年度から現場見学会を始めた。月内に県内の工業高校3校とも実施する。
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