日本建築学会九州支部(黒瀬重幸支部長)は、2015年度第9回建築九州賞(作品賞)の選考結果を公表した。作品賞は住宅部門が「大池の住宅」(設計=松山将勝建築設計室)、一般建築部門が「熊本県立熊本かがやきの森支援学校」(設計=日建設計・太宏設計事務所JV)=写真=に輝いた。また、地域の建築についての独自の視点などを評価するJIA特別賞には「地形に寄り添う家」(設計=1級建築士事務所ROOTE)を選考した。5月28日の支部通常総会で表彰する。
建築九州賞は九州地方の建築水準の発展に貢献し学会と地域社会の交流を図ることを目的に、日本建築家協会(JIA)九州支部、同沖縄支部との共催で07年度に創設し、毎年募集・選考している。
今回は住宅部門33、一般建築部門54の計87作品の応募があった。書類選考による1次審査、設計者のプレゼンテーションと審査員の質疑応答による2次審査(九州建築作品発表会)を経て、住宅4作品、一般建築8作品を第3次審査対象に選定した。その後、現地視察やクライアント、応募者に対するヒアリングによる最終選考で表彰作品を決定した。審査は場所性と環境を反映した建築提案、時代性を踏まえた企画力のほか、技術力、地域貢献などを基準に同賞選考部会(竹下輝和会長)が担当した。
同支部では、1次選考を通過した35作品を収めた記録誌『九州建築選2015』を3月に出版する。地方自治体の建築関係部署を始め、図書館、美術館、建築系の教育機関など約650カ所に寄贈する。 受賞作品の概要は次のとおり((1)建築主(2)設計者(3)施工者(4)建設地(5)竣工年月(6)用途)。
【建築九州賞(作品賞)】
=住宅部門=
大地の住宅 |
▽大池の住宅=(1)個人(2)松山将勝建築設計室(3)若杉建設(4)福岡市(5)13年9月(6)個人住宅。
=一般建築部門=
【JIA特別賞】
地形に寄り添う家 |
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