日本工学院専門学校(東京都大田区)と同校八王子専門学校(同八王子市)は、ヤマダ・エスバイエルホーム(本社・大阪市、長野純一社長)と実施している産学連携事業「森よみがえるプロジェクト」の一環として、9日に同社つくば工場(茨城県つくば市)内で実物大の木造耐力壁実験を行った。
実験に参加したのは建築学科2年と建築設計科2年の計10人。耐力壁(長さ3.6m×高さ3.0m)を2体、学生自身が設計し、釘や金物をいっさい使わずに組み立て、水平荷重を加えながら、耐力と変位を計測した。学生たちは、目の前で起こる木材の変形の進行と音を目の当たりにしながらデータ収集を行った。
この産学連携では、両者が連携して八王子キャンパス内に建設したスマートハウス実験棟でのエコ・スマート技術や構造体、配管、電気設備などを、実習を通して学んでいる。2014年からは「森がよみがえるプロジェクト」と題して、特別講義や設計提案、見学会、構造図の作成、温熱計算など、実践的な教育で人材育成に取り組んでいる。
同校では、この実大実験によって、学生たちが新たな気づき、知見と建築のやりがい、奥深さ、おもしろさが見えてきたとしている。今回の取り組みは19日から、東京・外神田の秋葉原UDXで開催される「日本工学院テクノロジーカレッジ2016」で紹介される。
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