コクヨグループのコクヨマーケティングは、福岡ライブオフィスをリニューアルし、3、4日に「福岡ライブオフィスフェア」を開いた。企業や自治体、病院、教育機関などの担当者ら約600人が見学し、同社が提案し、実践する新しいワークスタイルを体感した=写真。
ライブオフィスは、同社のオフィスが抱える課題を解決するための実験・実証を行う空間をつくり、社員が実際に働く姿を公開することで顧客が抱える課題や悩みを解消するヒントや気づきにつなげる取り組み。1969年から実施し、現在は国内外で29カ所開設している。
福岡ライブオフィスでは部門間の連携促進、業務の効率化、外部発信力の強化という3つの課題に対応するためにリニューアル。縦長のオフィスの手前側を管理部門が入る固定席ゾーンとし、奥に進むに従い特定の席を決めないフリーアドレスなどのアクティブなゾーンとなる。
技術系社員はグループフリーアドレスとすることで部門間の技術情報を共有でき、大型モニターや打ち合わせスペースを随所に配置しスムーズな連携を実現した。部長同士が部門間連携をリードするためにマネジャーエリアを設置、その後方には自由に活用できるリビング風の空間を設けた。社員の行動が見えにくいというフリーアドレスの課題に「行動の見える化」を促すことで対応した。
また、日常的に使用する文具を集中管理する「文具工房」やファイリング、個人ボックスなども使用ルールを分かりやすくすることで効率的に運用し、社員の意見や提案は改善ボードに掲示して対応策なども「見える化」する。パートナー企業などとの協業スペースも広げて外部発信力を強化した。
このほか、立った姿勢で働ける昇降式テーブルや防災用品の収納キャビネット、会議室のプライバシーを確保するサウンドマスキングシステムなども設置している。
同社では、博多駅周辺や天神地区で進む再開発計画など福岡エリアのオフィス需要に対応し、積極的にソリューションを提案する。福岡ライブオフィスの所在地は福岡市博多区博多駅前2-20-1大博多ビル3階。見学はホームページなどから申し込める。
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