2016/02/05

【コクヨ】最先端のフリーアドレス空間を600人が体感 福岡オフィスを公開


 コクヨグループのコクヨマーケティングは、福岡ライブオフィスをリニューアルし、3、4日に「福岡ライブオフィスフェア」を開いた。企業や自治体、病院、教育機関などの担当者ら約600人が見学し、同社が提案し、実践する新しいワークスタイルを体感した=写真。

 ライブオフィスは、同社のオフィスが抱える課題を解決するための実験・実証を行う空間をつくり、社員が実際に働く姿を公開することで顧客が抱える課題や悩みを解消するヒントや気づきにつなげる取り組み。1969年から実施し、現在は国内外で29カ所開設している。
 福岡ライブオフィスでは部門間の連携促進、業務の効率化、外部発信力の強化という3つの課題に対応するためにリニューアル。縦長のオフィスの手前側を管理部門が入る固定席ゾーンとし、奥に進むに従い特定の席を決めないフリーアドレスなどのアクティブなゾーンとなる。
 技術系社員はグループフリーアドレスとすることで部門間の技術情報を共有でき、大型モニターや打ち合わせスペースを随所に配置しスムーズな連携を実現した。部長同士が部門間連携をリードするためにマネジャーエリアを設置、その後方には自由に活用できるリビング風の空間を設けた。社員の行動が見えにくいというフリーアドレスの課題に「行動の見える化」を促すことで対応した。
 また、日常的に使用する文具を集中管理する「文具工房」やファイリング、個人ボックスなども使用ルールを分かりやすくすることで効率的に運用し、社員の意見や提案は改善ボードに掲示して対応策なども「見える化」する。パートナー企業などとの協業スペースも広げて外部発信力を強化した。
 このほか、立った姿勢で働ける昇降式テーブルや防災用品の収納キャビネット、会議室のプライバシーを確保するサウンドマスキングシステムなども設置している。
 同社では、博多駅周辺や天神地区で進む再開発計画など福岡エリアのオフィス需要に対応し、積極的にソリューションを提案する。福岡ライブオフィスの所在地は福岡市博多区博多駅前2-20-1大博多ビル3階。見学はホームページなどから申し込める。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 戸田建設/受注時に排出枠活用/BDF年間15tを獲得  戸田建設は、自社プラント製造のBDF(バイオディーゼル燃料)を建設現場で使用して得るCO2排出削減量の排出枠を取得した。環境省のJ-VER制度認定を受け、年間15tを獲得。すでに本社ビル運用のCO2削減で東京都環境条例に伴う排出枠取得と、グリーン電力購入による排出権購入を行っており、合計800t強の排出枠がある。同社は顧客への提供など受注時に積極活用する方針だ。  排出枠として認められたBDFは2010年度に東京、千葉、埼玉の現場で使われた… Read More
  • クラウド採用した図面積算・業務管理システム  最近、急速にクラウドシステムの活用が広がり、建設業界でも導入事例が相次いでいる。 ヴェイシス(本社・東京都豊島区、伊藤謙自社長)が開発した、設備業向け図面積算・業務管理システム「spider(スパイダー)」もクラウドを採用し、注目を集めている。 クラウドの採用により、移動中や外出先など、どこでも積算業務の作業ができる。積算画面内の説明機能や説明動画なども豊富で誰でも簡単に操作できる作りになっている。また、iPadで図面データを見るための専… Read More
  • 「絶景が仕事の支え」。大林組スカイツリー所長の田渕成明さん 大林組の田渕所長  完成に向けて最終段階に入った東京スカイツリー。「作業員は、いまがピークの約1000人」を率いる作業所長を務めている。「低層部で一部外装もあるが、ほとんどが内装工事の段階。工事の進捗は9割を超えた」。気の抜けない高所作業も11月中には終わる。工事期間中を振り返り、「とにかくずっと大変」。2011年内には工事をほぼ仕上げ、12年2月の引き渡しを予定、残り4カ月に全力を尽くす。  タワーの現場は初めてで、これまでは高さ180m級… Read More
  • スカイツリー第1展望台を東武鉄道らが初公開 東京都墨田区で建設が進む東京スカイツリーの第1展望台が報道陣向けに初公開された。見学者は、分速600mの高速エレベーターで高さ350mの第1展望台に移動、360度の眺望を個々に撮影した。心柱内の避難階段や心柱制振装置なども公開された。設計・監理を担当する日建設計、施工の大林組、エレベーターの東芝エレベータからも担当者が説明に当たった。タワーは2012年5月22日の開業を予定している  第1展望台用のシャトルエレベーターは計4台。地上から約50秒… Read More
  • 東日本高速SA・PAの防災拠点構想/パサールも新規に3カ所開発 東日本高速道路が東日本大震災の経験を踏まえ、SA・PAを防災拠点化する構想を打ち出した。震災時にSAが自衛隊や消防、医療チームなどの中継基地として活用されたことを踏まえ、防災拠点化を検討するという。「救援・救護」「進出部隊支援」「情報支援」などのエリアを設定し、燃料や食料を備蓄。ヘリポートや自家発電機、飲料水ろ過システムなども整備するというものだ。  首都直下地震を念頭に、同社の佐藤龍雄社長は、防災拠点化するSA・PAについて「可能な限り多い方… Read More

0 コメント :

コメントを投稿