常陽建設(茨城県取手市、飯田憲一社長)は、茨城県神栖市川尻地先で施工している「H26川尻上流地区堤防嵩上工事」の現場見学会を開いた。見学会を建設業への理解促進と入職へのきっかけにつながる活動として位置付けており、筑波研究学園専門学校(TIST、西谷隆義理事長)の建築土木施工コース1年生の生徒ら22人が参加した。
現場研修では、冒頭に浜野雅司工事所長が入場前に順守すべき安全・注意事項を説明した。同社の若手技術者である廣江拓馬さん(TIST25年度卒)が業務の流れを一通り解説するとともに現場を経験したことによる心境の変化を明かした。着任当初は職人さんとの対人関係や仕事の進め方について不安を抱いていたが、工事完成後に高い達成感が得られるといった仕事のやりがいを熱く語った。現場視察ではドローン(小型無人飛行機)を使ったデモンストレーションやバックホウなど重機の試乗体験を実施した。
室内研修では、関東地方整備局利根川下流河川事務所の小峰勝夫銚子出張所長が講話をしたほか、講師による現場監督の仕事の内容紹介、ドローンなど最新のICT(情報通信技術)を駆使した各現場での活用事例を説明した。
引率した同校建築環境学科の野口成美氏は「こういった生の現場での体験は大変ありがたく、生徒が進路を決める上で非常に有意義。今後も機会があれば、参加したい」とコメントしている。
同工事の施工延長は約1000m。工期は16年3月25日まで。
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