
富士山の魅力を世界に発信するための拠点施設「富士山世界遺産センター(仮称)」が24日、静岡県富士宮市で着工した。富士山に関する芸術作品を紹介する展示室などを設け、世界文化遺産の富士山の価値を発信する。設計を担当する建築家の坂茂氏は「シンボル性を重視して設計することが求められたが、富士山の形を真似しただけでは絶対に本物の富士山のデザインには勝てない。象徴的に富士山の姿を見せる必要があった」と設計の検討過程を振り返る。建物の背後に実物の富士山がある以上、「富士山のような建築」というだけでは来場者の心に残る建築は実現できない。「形の遊びではなく、意味のあるデザイン」を目指したという...