建設業の魅力を発信する情報サイトを運営する、「建設マン.com」が6-9日に東京都渋谷区のCBGKシブゲキ!!で計7回公演した、『舞台・けんせつ小町純情物語 やるっきゃない!!』が計約1500人の観客を動員し、盛況のうちに幕を閉じた。日本建設業連合会が特別協賛する舞台公演はことしで3年目を迎える。1人の女性が小町として成長する過程を建設業が抱える諸課題を散りばめながら描き、ものづくりの魅力や現場で働く者の気概、使命感を引き立たせる構成で観客を魅了した。
舞台の設定は渋谷のとある再開発事業。有名建築家から指名されるほどの腕前の大工の親方を父に持つシングルマザーの娘が、ものづくりの楽しさに目覚め、けんせつ小町として成長していく過程を涙と笑いを織り交ぜながら描く。
舞台上に再現された建築現場と事務所の中で、社会保険や女性作業員の妊娠、生産性向上、人手不足、技術の継承など、建設業が抱える課題をふんだんに盛り込みながら物語は進行する。舞台を総合プロデュースした建設マン・comのYUICHI氏は、「1時間50分の上演時間内に建設業が抱える多くの課題を盛り込むのには一苦労した」と振り返る。
現場で働く若い男性作業員が、危険な仕事で保障もないというレッテルを張られ、求婚相手の父親に結婚を猛反対された経緯を語る場面は、社会保険の必要性を身近な問題として際立たせる。プレキャスト工法によって、1フロアの作業工程が従来の8日から6日に短縮できるといった少々専門的な知識も織り交ぜた。「分かりやすさとリアリティーにこだわった」。YUICHI氏がこう話すように、多岐にわたる“建設業のいま"を違和感なくストーリーに溶け込ませた。
親方の誕生日を祝う場面では、現場の仲間がさまざまな出し物を披露して場を盛り上げる。お礼にコンビニエンスストアでアイスを大量購入した親方を、女子高生が「汚いおっさん」と馬鹿にする場面では、親方の娘が「あなたたちの家も汚いおっさんがつくっている」と怒鳴り返す。
父や現場作業員が仕事にかける情熱やものづくりの醍醐味、気の良い仲間たちを見続けてきた娘は、あることをきっかけに小町になる決意を固める。「そんなに甘い仕事じゃない」と父はいったん反対するが、「街には明かりが灯り、人々が生活している。その明かりの輝きは建設マンがつくっている」という言葉とともに認める。当たり前だが、忘れられがちな建設業の使命感やものづくりを通じた社会貢献がせりふに乗り、熱いメッセージとして観客の胸を打つ。
キャストも役作りに当たって実際の現場を訪れた。寡黙で実直な親方を演じた石橋保さんは「寡黙な職人を演じることと、娘がいて自分だけの身体ではないという点に気を配った。現場でつかんだ空気感をイメージに残しながら役を組み立てている」と話す。「服は汚れても建設マンの心は汚れちゃいねえんだ」という劇中のせりふを引き合いに出し、「喜んでくれる人がいるから、その人たちのために汚れるのは当たり前という精神が大好き」と、喜びを提供する建設業の仕事に共鳴する。
大規模工事について回る近隣問題をあっさりと解決してしまう“謎の過去"を持つ建設会社の女性社長を演じた青木英美さんは「昨年も施主の妻役で出演しており、現場の見方が変わった。家の近所でもマンション工事が進んでいるが、ものすごく気になる」と建設業により注目するようになったという。「女性がどんどんかかわってくるようになるといいと思っている」と、建設業でのさらなる女性活躍に期待を寄せる。
親方の娘役の上脇結友さんは、「去年は最初から左官職人の役だったが、ことしは途中から職人になるということで、作業着を付けてからモチベーションが変わった」と振り返り、「男性も女性も本当に格好いい。ものづくりはすごい仕事だと思う。そこに誇りをもってほしいし、そう思ってくれる人がもっと増えてくれればいいと思う」と現場で働く建設マンと小町にエールを送った。
舞台の設定は渋谷のとある再開発事業。有名建築家から指名されるほどの腕前の大工の親方を父に持つシングルマザーの娘が、ものづくりの楽しさに目覚め、けんせつ小町として成長していく過程を涙と笑いを織り交ぜながら描く。
舞台上に再現された建築現場と事務所の中で、社会保険や女性作業員の妊娠、生産性向上、人手不足、技術の継承など、建設業が抱える課題をふんだんに盛り込みながら物語は進行する。舞台を総合プロデュースした建設マン・comのYUICHI氏は、「1時間50分の上演時間内に建設業が抱える多くの課題を盛り込むのには一苦労した」と振り返る。
現場で働く若い男性作業員が、危険な仕事で保障もないというレッテルを張られ、求婚相手の父親に結婚を猛反対された経緯を語る場面は、社会保険の必要性を身近な問題として際立たせる。プレキャスト工法によって、1フロアの作業工程が従来の8日から6日に短縮できるといった少々専門的な知識も織り交ぜた。「分かりやすさとリアリティーにこだわった」。YUICHI氏がこう話すように、多岐にわたる“建設業のいま"を違和感なくストーリーに溶け込ませた。
親方の誕生日を祝う場面では、現場の仲間がさまざまな出し物を披露して場を盛り上げる。お礼にコンビニエンスストアでアイスを大量購入した親方を、女子高生が「汚いおっさん」と馬鹿にする場面では、親方の娘が「あなたたちの家も汚いおっさんがつくっている」と怒鳴り返す。
父や現場作業員が仕事にかける情熱やものづくりの醍醐味、気の良い仲間たちを見続けてきた娘は、あることをきっかけに小町になる決意を固める。「そんなに甘い仕事じゃない」と父はいったん反対するが、「街には明かりが灯り、人々が生活している。その明かりの輝きは建設マンがつくっている」という言葉とともに認める。当たり前だが、忘れられがちな建設業の使命感やものづくりを通じた社会貢献がせりふに乗り、熱いメッセージとして観客の胸を打つ。
キャストも役作りに当たって実際の現場を訪れた。寡黙で実直な親方を演じた石橋保さんは「寡黙な職人を演じることと、娘がいて自分だけの身体ではないという点に気を配った。現場でつかんだ空気感をイメージに残しながら役を組み立てている」と話す。「服は汚れても建設マンの心は汚れちゃいねえんだ」という劇中のせりふを引き合いに出し、「喜んでくれる人がいるから、その人たちのために汚れるのは当たり前という精神が大好き」と、喜びを提供する建設業の仕事に共鳴する。
大規模工事について回る近隣問題をあっさりと解決してしまう“謎の過去"を持つ建設会社の女性社長を演じた青木英美さんは「昨年も施主の妻役で出演しており、現場の見方が変わった。家の近所でもマンション工事が進んでいるが、ものすごく気になる」と建設業により注目するようになったという。「女性がどんどんかかわってくるようになるといいと思っている」と、建設業でのさらなる女性活躍に期待を寄せる。
親方の娘役の上脇結友さんは、「去年は最初から左官職人の役だったが、ことしは途中から職人になるということで、作業着を付けてからモチベーションが変わった」と振り返り、「男性も女性も本当に格好いい。ものづくりはすごい仕事だと思う。そこに誇りをもってほしいし、そう思ってくれる人がもっと増えてくれればいいと思う」と現場で働く建設マンと小町にエールを送った。
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