建設産業専門団体四国地区連合会(四国建専連)に加盟する団体などで構成するスキルアップ協議会(会長・武田美治四国建専連会長)は1、2の両日、高松市のホテルセカンドステージで、「フレッシュマン合宿」を開催した。鉄筋、とび・土工、左官、内装仕上など職種や会社の枠を超え、香川県内の専門工事企業から若手作業員26人が参加、絆を深めた。写真はうどん打ち体験の様子
1日目はまず、うどん県香川らしく、手打ちうどん体験からスタートした。うどん職人から指導を受け、粉を練ったり、生地を足踏みするなど、うどん作りを楽しんだ。
焼きうどんを振る舞う武田会長 |
続いて、行われたバーベキュー大会では、武田会長が「きょうは楽しんで、交流してください」と述べ、自ら焼きうどんを振る舞った。さらに、ビンゴゲームや、よさこいチームが披露した踊りで、楽しいひとときを過ごした。最初はぎこちなかった参加者も、だんだんとうち解け、語らう様子も見られた。
2日目は研修として、前男子バレーボール全日本監督の植田辰哉氏が「あきらめたら終わりだ あきらめなければ終わらない」と題し、選手や監督として、世界の舞台で戦った経験をもとに講演した。
植田氏は、「最初はみんな素人。認められないとお金は入ってこない。努力を惜しまずに」「誰も助けてくれない。頑張って努力して、チャンスをいかにつかむかが大切」と述べ、将来の建設業を担う若者を激励した。
前男子バレーボール全日本監督の植田辰哉氏と記念撮影 |
さらに、「学ぶ心、謙虚な心、素直な気持ちを持ってほしい」「一人ひとりが当事者意識を持つことが重要」と仕事をする上での心構えを説いた。
講演終了後、金刀比羅宮を参拝し、2日間の合宿を終えた。参加者からは「楽しかった。また参加したい」という声が聞かれた。職種も会社も異なるが、専門工事業で働く若者同士、心を1つにした合宿となったようだ。
スキルアップ協議会の活動は、「建設産業担い手確保・育成コンソーシアム」(事務局・建設業振興基金)の「地域連携ネットワーク構築支援事業」に採択された。振興基金の指導の下、四国地方整備局建政部、香川県土木部土木監理課、同県商工労働部労働政策課、同県教育委員会、ポリテクセンター香川などのアドバイスを得ながら、建設業の魅力をアピールし、入職促進につなげていく活動を展開しており、今回の合宿もその一環となる。
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