2015/09/02

【SAU+家づくりカフェ】「残すべきものと変えるものある」 東北の進化する住宅を論じる

東北地方で活躍する建築家による設計ユニット・SAU+(エスエーユープラス)は8月28日から31日までの4日間、仙台市青葉区のせんだいメディアテークでSAU+の家づくりカフェを開いた=写真。住宅無料相談会や家づくりの勉強会、ワークショップ、「東北の住宅が変わる」をテーマとする建築作品展など多彩な催しが行われた。

 28日にはサステナブルハウスビジョンをテーマに講演会を開催。SAU+から鈴木大助氏(仙台市、鈴木弘人設計事務所)と花田順氏(秋田市、花田設計事務所)の2人、岩手発高性能住宅集団エコハウスDotプロジェクトから長土居正弘事務局長、大塚陽氏(盛岡市、オオツカヨウ建築設計)、佐藤欣裕氏(秋田県大仙市、もるくす建築社)の3人が参加。進化する東北の省エネ住宅や東北の新たなスタンダード住宅について論じた。
 鈴木氏は「東北地方は広く、気候や文化も異なる。ビルダーやメーカーを含め、さまざまな関係者が集まり、国の施策などにフィードバックできるものを話し合っていきたい」と強調。花田氏は「長く建物空間と付き合い、クライアントにもっと建築を好きになってもらえる住宅をつくり続けたい」とした。
 佐藤氏は「地域固有の伝統的な技法や素材など、残すべきものと変えるものを整理する作業が必要ではないか」と指摘。長土居氏は「美しいだけでなく、性能を満たすことが重要であり、建築に加えて、物理学的な視点も大切にしてほしい」と語った。
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