2016/10/04

【地下鉄駅デザインコン】日本橋、京橋、三越前デザイン決定! 青山一丁目、外苑前、表参道の募集開始


 東京地下鉄は、2017年の東京メトロ銀座線開業90周年を見据えて進めている、銀座線全駅のリニューアルのうち、「商業エリア」となる三越前、日本橋、京橋の3駅のデザインを決めた。三越前駅は「着物の街」、日本橋駅は「橋の街」、京橋駅は「時のギャラリー」にデザインコンセプトを設定し、改札口やホームなどの駅デザインに落とし込む。画像は「着物の街」をコンセプトにした三越前駅ホーム


 日本橋駅は11月、京橋駅は17年1月からリニューアル工事に順次着手し、19年度に完了する予定。三越前駅は20年度以降の着手を予定している。
 3駅は、14年に実施した銀座線・商業エリア駅デザインコンペ入賞作品のアイデアなどを生かしながらコンセプトを設定。商業エリアの「“まち”の地下1階」として各駅が持つ歴史的背景や地域性などの特徴を表現し、まちとのつながりを感じられる空間になるようにデザインした。

「時のギャラリー」をコンセプトにした京橋駅改札口(渋谷方面)

 同社は駅デザインの決定に当たり、3駅のホーム一部の「モックアップ」(原寸大模型)を制作し、安全性やサービス提供の検証を行った。

■「トレンドエリア」3駅のデザイン公募 12月2日まで提案受け付け

 東京地下鉄は、銀座線の全駅リニューアルに伴い、青山一丁目、外苑前、表参道の3駅を対象とした「トレンドエリア」の「東京メトロ銀座線・駅デザインコンペ」を実施する。3駅の2020年より先を見据えた未来の駅デザインなどを一般公募する。登録、提案は、12月2日まで受け付ける。学識者ら外部委員を交えた審査委員会(委員長・山村明義専務取締役)が審査する。17年1月下旬の1次審査、2月下旬の公開プレゼンテーションによる2次審査を経て、結果を発表する予定。
 提案課題は、(1)駅における望ましい経験・駅のあり方(2)駅の個性とともに、機能性を備えたプラットホームに関するデザイン提案(3)駅の顔である改札口周りのデザイン提案(4)地上と地下をつなぐ上家のデザイン提案--の4点。
 重視すべき視点として、▽トレンドエリアらしいユーザー像の具体化と望ましい経験の提案▽望ましい経験を実現する駅デザインの提案▽銀座線に関するコンセプトのデザインへの反映▽周辺地域の歴史、地域性との調和を考慮したデザイン▽銀座線ラインカラー(DICカラーガイド163番)のデザインへの反映▽効果的な照明デザイン▽デザイン提案(意匠、材料など)の具体性▽トレンドエリアの街との相乗効果や連携--を挙げる。 
 応募は、代表者1人定め、その他を共同制作者とする計4人までのグループ応募も可能。応募は1人(1グループ)1作品。
 賞金は、最優秀賞(1点)50万円、優秀賞(1、2点)30万円、入選(数点)10万円、特別賞(同)10万円。最優秀賞と優秀賞には賞金のほか副賞として賞品が与えられる。
 銀座線・駅デザインコンペは、これまでに下町エリア、商業エリア、銀座駅、ビジネスエリアで実施。今回の第5弾で全駅のデザインコンペを終える。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿