2016/10/05

【建築学会】金賞は島崎希世さんら(島根職能短大)の「kumiko」! テーマは『銀茶会の茶席』


 日本建築学会(AIJ)は2日、東京都港区の建築会館で「創立130周年記念建築文化週間学生グランプリ2016『銀茶会の茶席』」の第2次審査を開いた=写真。第1次審査を通過した4作品の1分の1模型を審査し、金賞に島根職業能力開発短期大学校の島崎希世さん、笠原蒼葉さん、佐々木智加さんのグループの「kumiko」を選んだ。同作品は今月、銀座通り周辺で開催する「銀茶会」の期間中、銀座三越で展示されるほか、実際にお茶席として使用される。

 審査委員長の丹下憲孝丹下都市建築設計社長は「女性の優しさを感じた。伝統を大切にしつつも、茶室にドームという新しい空間を実現した」と講評した。
 kumikoは、釘を使わずに木を組み付ける組子の技術を活用してドーム状の空間を作り上げる。白色系の木材を使うことで、明るさや優しさを演出。組子と茶室を組み合わせて、日本の新たな美を提案する。
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