東芝エレベータは、東京・六本木の新たなランドマーク「住友不動産六本木グランドタワー」に、乗用タイプとして国内最大の定員・積載量を誇る90人乗り大型シャトルエレベーターを納入した。かご内の床面積は10.55㎡で、6.8畳分に相当する大きさ。これを4台活用することにより、10分間で約1000人を上層階に運べる。
10月1日にグランドオープンした同タワーには、大型シャトルエレベーター4台を含む計43台の昇降機を納めた。大型エレベーターの積載量は5900㎏、定格速度は毎分300m。1、4、29階を往復することで、利用者が多い大規模高層ビル内の大量輸送を可能にした。
同社は隣接する泉ガーデンタワーに、2002年竣工当時で最大級の容量となる75人乗りエレベーターを納入。ここでの実績と経験などを生かし、90人乗りを開発した。近年国内外で多くの高層ビルが建設される中、従来に増して高速・大容量エレベーターの需要が高まっており、今後もさらなる技術向上に注力していく方針だ。
また、六本木グランドタワーに納入した一部のエレベーターには、BCP(事業継続計画)対応として地震時の自動復旧運転機能が備わっている。地震後自動で診断運転を行い、エレベーターの運行に支障がないと判断した場合は、フィールドエンジニアの到着を待たずに仮復旧運転ができる。
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