2015/03/30

【御堂筋アイデアコンペ】最優秀に丸子さん(竹中工務店) そぞろ歩く「実現可能性」評価


日本建築協会(香西喜八郎会長)は25日、2017年に迎える創立100周年の記念事業の一環として開催していたアイデアコンペ「『続ええとこ』そぞろ歩く御堂筋」の表彰式を大阪市内で開いた。最優秀賞には丸子勇人さん(竹中工務店)の「PATCHWORK LINE」=画像=、優秀賞には中村美香さん(広島女学院大学大学院人間生活学研究科生活文化学専攻)の「Happy Birthday dear A building!」など5点を選んだ。

 香西会長は「『大阪ええとこ そうせい(創生)プロジェクト』の第3弾として御堂筋の魅力を高めるコンペを催したところ、59点の応募があった。まちづくりにおいて、計画と実践の間には深い谷がある。当協会では今後も、この谷を埋めるまたは飛び越える活動を展開していきたい」とあいさつし、受賞者に表彰状と副賞を贈った。

表彰状を受ける丸子勇人さん(竹中工務店)
審査委員長を務めた橋爪紳也大阪府大教授は「『そぞろ歩く』の『そぞろ』とは、『漫ろ』と書き『理由もなく』という意味。なんとなく歩きたくなる魅力を持つ御堂筋にしたいという想いが詰まっている。コンペには下は小学生から上は70歳代まで幅広い方々に応募いただいた。従来のオフィス街とは違う御堂筋に変わっていく中で、非常に参考になる案が集まった」と講評した。
 審査委員を務めた澤田充ケイオス代表は「優秀作品には、オリジナリティーや目の付け所の面白さ、検討を加えることで実現可能性を感じさせるアイデアのいずれかを持つものを選んだ」と言葉を寄せた。
 コンペは、御堂筋の沿道(土佐堀通-長堀橋)を対象に、自転車との共存や沿道ビルと呼応・連携してにぎわいを創出する仕掛け、災害時対応など、楽しく歩くことができる提案を求めていた。優秀作は社会実験として実現させることも視野に入れている。

 受賞作品は次のとおり(敬称略)。
 〈最優秀賞〉
 ▽丸子勇人(竹中工務店)=PATCHWORK LINE。
 〈優秀賞〉
 ▽中村美香(広島女学院大学大学院人間生活学研究科生活文化学専攻)=Happy Birthday dear A building!。
 ▽中原文雄(竹中工務店)=そぞろ歩くイモガイ-INFOMATION CENTER of MODERN OSAKA-。
 ▽岩倉巧=Flowing-漂うように街を歩く-。
 ▽堀沙樹、瓜生宏輝、湯浅尚(いずれも竹中工務店)=my イチョウ our ミドウスジ。
 ▽太治大輔(同)=インキュベーションストリート御堂筋。
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