2015/03/20

【記者座談会】大きな期待背負う北陸新幹線開業 地域活性化なるか

A 14日に北陸新幹線が開業したね。
B 13日に新幹線と「はくたか」を乗り継いで東京から金沢に行き、14日に新幹線で東京まで帰ってきた。行きはちょうど4時間かかったけど、帰りは2時間半。しかも、行きは越後湯沢駅で乗り換えがある。気軽さも全然違うし、「利便性」を実感した。

C 金沢駅の開業式は、早朝5時からだったけど、午前4時前にはもう入場券を買い求める人の列ができていた。出発式のホームは式典参加者と報道陣であふれていたし、見送りの見学客もたくさんいた。女優の土屋太鳳さんと金沢駅長の出発の合図で、午前6時ちょうどの発車予定だったが、「下がってください!」という警告放送が続いて、実は2分ほど出発が遅れた。
B 出発式後には午後まで金沢駅前でお祭りの太鼓あり踊りありの式典が開かれて、あまりの人の多さに前に進めないくらい。みんな笑顔で、お祝いムード一色という言葉がぴったりだった。やはり新幹線開業による経済効果への期待は相当大きいね。
C 開業式で谷本正憲石川県知事も、「開業効果を持続・発展させ、県内隅々まで各分野に波及させなければならない」と力を込めていた。金沢~敦賀の早期開業と、さらに大阪までへの延伸実現に対する期待の声も強かった。
B ストロー現象で地域経済が衰退すると言う声もあるけど、首都圏居住者の地方への関心は高まっている。地域の建設業には、地元経済界、自治体と一体となって人を呼び込み、地域を活性化させる活動を進めてほしいね。




※動画は、座談会参加記者が撮影したものです。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【記者座談会】告示15号見直しで設計者の地位向上なるか/36協定見直しの影響は? A 建築設計・工事監理等の業務報酬基準を示す国土交通省告示15号の見直しに向けた議論が、2017年度からいよいよ始まる。 B 建築設計界にとって目下の最大関心事だろう。現行の告示が施行されてから8年が経過し、実際の業務実態との乖離(かいり)があると指摘する声は、組織の大小を問わず聞かれていたからね。C 建物の大規模化が進んでいることに加え、公共施設の統廃合や複合化の流れが加速しており、従来の用途区分を単純に適用できないケースも増えてきてい… Read More
  • 【記者座談会】ゼネコン大手・準大手の7割が最高益 17年3月期第3四半期決算 A 上場企業の2017年3月期第3四半期決算開示が一段落した。ゼネコンの大手・準大手クラスは、7割もの企業が最高益というのには驚いた。営業利益は増益企業すべてが最高額を記録している。 B 最高益と言っても四半期開示が始まった06年度以降の数値だが、この10年間にはリーマン・ショックや民主党政権など「建設業冬の時代」が色濃かっただけに、最高益が相次いだのもうなずける。通期ベースではバブル期も含めることになり、最高益の企業は少なくなるだろう。… Read More
  • 【記者座談会】明るい幕開けの賀詞交歓会 「働き方改革」加速の1年に A 連日、業界団体の賀詞交歓会が開かれているけれど、ことしの雰囲気はどうだろうか。まずゼネコン関係は。写真は1月18日に開かれた海外建設協会の新年懇談会。国土交通省や各国大使館の関係者なども多数出席した。 B 例年開催の東京プリンスホテルが改修工事中のため、グランドプリンスホテル新高輪に会場を移した建設業関係11団体の賀詞交歓会は、ことしも盛況だった。事務局は会場変更に伴って、「東京プリンスに行く人もいるのでは」と心配していたが、大きな混乱… Read More
  • 【記者座談会】都心ビッグプロジェクトが続々着工 鉄道・高速道路は安全対策、大規模更新に積極的 A 年明けから1カ月近く過ぎた。さて、民営鉄道や高速道路各社など民間発注サイドの2017年の動向はどうかな。画像は拡大・進化する虎ノ門ヒルズ B 大手民鉄16社などが加盟する日本民営鉄道協会の根津嘉澄会長がことしの課題として強調したのは、駅・ホームの安全対策と、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会への対応だ。東武鉄道が競技会場最寄駅でホームドア整備を優先的に進めると発表するなど、各社とも積極姿勢を見せている。C JR東日本は… Read More
  • 【記者座談会】17年度予算案 当初予算案にゼロ国債を初めて設定 A 20日開会の通常国会に提出する2017年度予算案は。  写真は約1200人が集った1月5日の建設業関係11団体2017年新春賀詞交歓会 B 一般会計の総額は前年度比0.8%(7329億円)増の97兆4547億円で、5年連続して過去最大を更新する。公共事業関係費は、0.04%増の5兆9763億円となった。5年連続で増えるものの、増加額は3年連続して26億円と同額で、小幅にとどまっている。C 予算案は、国土交通省関係予算案に約1400億円の… Read More

0 コメント :

コメントを投稿