2015/03/10

【夕張シューパロダム】ついに竣工! 国内最大級の「再開発ダム」

北海道開発局札幌開発建設部が、石狩川水系夕張川の夕張市で建設を進めていた夕張シューパロダムが完成を迎え7日、夕張市のゆうばり文化スポーツセンターで竣工式が開かれた。関係自治体や地元選出国会議員、施工関係者、地域住民らが多数が参加し、待望の完成を祝った。施工は大成・岩田地崎・中山JVが担当した。

 修ばつ式に続いて行われた竣工式で、石田悦一札幌開発建設部長は「洪水への安全度が高まり、安定した農業、生活用水の確保や電力の供給により地域の安定発展が図られることとなり、産業発展や生活の安定に大きく貢献するものと確信している。今後は、環境保全とともに周辺環境を生かした地域活性化に向け取り組んでいく」とあいさつした。

事業者を代表して本田勝国土交通省国土交通事務次官は「このダムは既存ストックを有効活用したダム再開発事業としてわが国最大級のダムとして生まれ変わる。水道用水の確保はもとより道央圏の発展を含め地域の活性化に貢献するものと期待している」と述べた。来賓のあいさつに続き、高井修北海道副知事らがくす玉開披を行い、鈴木直道夕張市長の音頭で参加者一同が万歳三唱し、喜びを分かち合った=写真。

夕張シューパロダムは、石狩川水系夕張川の夕張市南部地先に建設された多目的ダム。1961年に完成した大夕張ダムのかさ上げをする再開発事業で、治水機能も兼ねた夕張川総合開発事業を策定後に直下流155mに建設された。2006年6月からダム本体基礎掘削工事に着手。ことし1月に試験湛水を完了した。洪水調節のほか、流水の正常な機能の維持、かんがい用水および水道水の補給、発電を目的とした建設した。
 ダム形式は重力式コンクリートダムで、堤高は110.6m、堤頂長は390m、湛水面積は15km2、総貯水容量は4億2700万m3。
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